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ウクライナ、1か月前動画で「日本に感謝」 副首相ツイートに再注目「とっくに謝意は頂いていた」

   ウクライナ外務省が投稿した世界からの支援に感謝を示す動画で、日本への言及がなかったことに波紋が広がった中、同国副首相兼デジタル改革大臣のミハイロ・フェドロフ氏が約1か月前、公式ツイッターに投稿した動画で、日本を含めた各国などからの支援に感謝を伝えていたことが再び注目されている。一部のユーザーから「とっくに謝意は頂いていた」などの声もあがった。

  • ミハイロ・フェドロフ氏のツイッターより(@FedorovMykhailo)
    ミハイロ・フェドロフ氏のツイッターより(@FedorovMykhailo)
  • ミハイロ・フェドロフ氏のツイッターより(@FedorovMykhailo)

「日本に感謝してるんだよ。やっぱり」

   ウクライナ外務省が2022年4月25日、ツイッターに投稿した各国からの軍事支援に謝意を示す動画には日本が含まれておらず、一部国会議員もツイッターで問題視するなど取り沙汰された。こうした中、フェドロフ氏がツイッターで3月14日に投稿していた内容が注目を集めた。

   フェドロフ氏は「ウクライナへの支援に感謝します」として1分程度の動画を投稿。「最も身近な隣人が私たちを戦車で攻めてくる時、私たちは他の隣人にありがとうと伝えます」というナレーションで始まり、ドイツの首都ベルリンで起きたロシアのウクライナ侵攻に反対するデモ、米実業家のイーロン・マスク氏、スイス、国際通貨基金(IMF)、俳優のベネディクト・カンバーバッチ氏などに対して感謝を伝えている。日本に対しても、岸田文雄首相の映像とともに手書きで「Nihon」の文字が映され、日本語で「日本、ありがとうございました」とナレーションが入った。

   この動画は4月26日夜ごろから再び拡散。ツイッターで「日本への感謝メッセージありますね」「日本に感謝してるんだよ。やっぱり。ウクライナ頑張れ!」「とっくに謝意は頂いていた」といった声があがっている。

ウクライナは日本の名前を加えた新動画を投稿

   25日の動画をめぐっては、林芳正外相が26日の会見で「これまでの日本の各種の支援については、ゼレンスキー大統領をはじめウクライナ政府要人から謝意が表明されている」と指摘。動画は「武器支援の文脈において、支援を行った国々への謝意が示されたものとの説明がウクライナ側からあった」と明らかにした。

   続けて林氏は「ウクライナ政府として我が国がこれまで行ってきたウクライナへの人道支援、財政支援、防衛装備品の供与等の最大限の支援に対して改めて謝意が表明された」と述べた。首相官邸のウェブサイトによれば、日本政府はウクライナに対し、財政支援や人道支援、ドローンや防弾チョッキ、ヘルメットの提供などをしてきた。

   ウクライナ総司令官は27日にフェイスブックで、新たに「日本」の名前を加えて各国に感謝を伝える動画を公開。在日ウクライナ大使館も同日、ツイッターで「ウクライナは日本に感謝しています」という文章とともに、この動画をシェアしていた。