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海外で髪を切ったら...まさかの結果に! SNSで反響呼んだ「海外あるある」を振り返る

   ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているスタッフがTwitterで注目された話題を厳選し、考察するコラムの第49回をお送りします。今回のテーマは「海外で異文化を体験しとまどう話がバズる理由」です。

Togetter社が解説する「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」<出張版>

  • 海外での散髪はキケン?(画像はイメージ)
    海外での散髪はキケン?(画像はイメージ)
  • 海外での散髪はキケン?(画像はイメージ)

シャワーが近すぎるトイレ

   先日、ブルガリアにあるホテルのバスルームでとまどう日本人ユーザーのツイートがバズりました。

   投稿された写真を見るとそのバスルームはトイレ、シャワー、洗面台をかなり狭い空間に併設したタイプで、特にシャワーは使うとトイレが濡れるのを避けられなさそう。「どこでシャワーを浴びればいいの?」と思ってしまう配置なのです。

<このタイプのユニットバス初めてなんだけどどうすればいいのかな...「これだけは嫌だ」「海外だと意外と多い」 - Togetter>

   日本でもシャワー付きの浴槽とトイレ、洗面台などが一体になったユニットバスは一般的ですが、その多くはカーテンなどで仕切られており、それぞれのスペースが確保されています。今回のホテルの浴室に驚いてしまうのは無理もない話かもしれません。

   シャワーとトイレに仕切りのない浴室は海外ではよくあるタイプのようで、実際に利用したことがある人から使い方についてのコメントが多く寄せられていました。トイレットペーパーなど濡れるとまずいものを避難させた上でシャワーを浴び、後でトイレなどに残った水滴をふき取るのが正解?のようです。

   Twitterやトゥギャッターでは、トイレやバスルームの話をはじめ海外の生活様式の違いやカルチャーショックに関する話題がたびたび注目されます。

海外の水回りにとまどう例はほかにも

   ブルガリアのバスルームの話と似た内容で「シチリアで母がお店のトイレからビショビショで出てきた」というツイートが話題になったこともあります。こちらはトイレの近くにシャワーがあるだけでなく、シャワー用のレバーがトイレのレバーと間違えそうな位置にあったそう。

   しかも、このトイレはホテルではなくレストラン。日本人からすると、まさか飲食店のトイレにシャワーがついているとは思わないので、二重のトラップ感がありますね。海外に行った際、初めて入るお店では特にトイレの構造に気をつけた方がいいかもしれません。

<知らずに入るとビショビショで出てくるハメになるシチリアのとあるお店のトイレがこちら「これは気づけない(笑)」 - Togetter>

チップの重要性は「富士そば」で考えるとイメージしやすい?

   海外の異文化に関する話題は、トイレやシャワーといった生活様式だけでなく、その国の習慣やサービスについても盛り上がることがあります。

   例えば「チップ」。日本人にとっては理解しにくい文化の代表例とも言えるでしょう。「チップの重要性」について、日本でおなじみの富士そばを絡めて例えたツイートが以前に反響を呼びました。

   あるTwitterユーザーが海外生活に詳しい人に「チップを払わないことはどれくらいマナー違反なのか」と聞いたところ、「富士そばで食べ終わった後トレイを返さずにそのまま放置して帰るくらい」という返答が。そのユーザーはそれまで海外でチップを払うことにあまり納得してなかったようですが、話を聞いて「ちゃんとチップ払います」と納得した様子でした。

   馴染みのない文化の話も、自国でのシチュエーションに引き寄せて考えると理解しやすくなる。異文化理解のヒントになりそうな話です。

<海外でのチップの支払いにあまり納得いかなくて、どれくらいマナー違反なのか聞いてみたらとても的を射た回答をいただいた - Togetter>

「海外の美容院」ネタも鉄板

   「海外の美容院」についてのネタも鉄板です。日本人が海外の美容院を利用すると「コレジャナイ」髪型にされることがよくあるそうで、海外生活の中で頭を抱える声が少なくありません。

<海外の日本人女性に『ポカホンタス』のような髪型が多いのは単に「信頼できる美容室が身近にないから」という話 - Togetter>

<日本人が海外で散髪をすると問答無用でこの髪型にされてしまうらしい!?「冗談抜きでこれになる」「スマホで写真見せても大体こうなる」 - Togetter>

   そんな中、「海外で日本人以外の美容師にまかせられない説」について、オランダ在住の女性が身をもって体験した話に衝撃が走ったことがありました。

   ベリーショートをオーダーした結果、日本人の想像するベリーショートとはだいぶ異なる髪型が完成しています。女性はステキな笑顔で、この髪型も似合っているのですが...ご本人は完成前に「板前やないかい!!」と呟いたそうです。

<「海外で日本人以外の美容師にまかせられない説」は本当か?オランダ在住女性が身をもって試した結果が斜め上だった - Togetter>

   海外での美容院選びが難航しがちな背景のひとつには「国や地域によって人の髪質が異なること」があるそうです。美容院での施術は、その国で暮らす人に多い髪質に合わせて最適化されているので、ほかの国・地域からやってきた人の髪質への対応が難しくなるわけですね。

   日本人が海外で美容院探しに難航しているように、逆もまたしかり。さまざまな髪質に対応できる日本の床屋さんに、アフリカから日本にやってきた人が殺到しているという朝日新聞の記事(小さな床屋にアフリカ系の客殺到?「他店では断られる」)が拡散されたこともありました。

<日本の小さな床屋にアフリカ系のお客さんが殺到→海外に住む日本人も同様の悩みを抱えているもよう - Togetter>

   海外事情に戸惑う日本人のネタは、探せば探すほどいろんな話題が出てきて興味深いですね。それぞれの話題に共通しているポイントとしては、主に以下の3つがありそうです。

・日本で生活していると知り得ない異文化を知る機会になっており、発見がある
・自分だったらどうするだろう?と想像する楽しさがあり、リアクションしたくなる
・海外で日本人がつまずきやすいポイントがわかり、共有したくなる

   本来なら現地に行かないと分からない文化の違いを、ネットやSNSを通じて身近に知る機会が増えた現代ならではの楽しみ。自分が海外に行くときは、先人たちの体験談を参考にしたいものです。他にも海外でびっくりしたことがあればぜひ教えてください!

   以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。次回もお楽しみに。

Togetter編集部