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マイク・タイソン、最強王者8年ぶり敗戦を実演分析 米メディア注目、ファン歓喜「もっとやって」

   プロボクシングの元世界ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏(米国、55)が2022年5月9日にインスタグラムを更新し、8年8カ月ぶりに敗戦を喫した世界スーパーミドル級4団体統一王者サウル・アルバレス(メキシコ、31)の敗因を分析した。

  • マイク・タイソン氏(写真:AFP/アフロ)
    マイク・タイソン氏(写真:AFP/アフロ)
  • マイク・タイソン氏(写真:AFP/アフロ)

タイソン氏「次の試合ではジャブを使え」

   「カネロ」ことアルバレスは22年5月7日に米ネバダ州ラスベガスでWBA世界ライトヘビー級スーパー王者ドミトリー・ビボル(ロシア、31)と対戦し、3-0の判定負けを喫した。アルバレスの敗戦は13年9月のフロイド・メイウェザーJr戦以来8年8カ月ぶり。

   タイトル戦を試合会場で生観戦したタイソン氏は、インスタグラムに「基本が巨人を倒す なぜビボルがカネロに勝てたのか」とのコメントを添え動画を投稿。タイソン氏は動画の中で独自の視点からタイトル戦を分析し、サンドバック打ちの実演を交えながらアルバレスにアドバイスを送った。

   ボクシング界のレジェンドによる現役最強王者への指南を複数の海外メディアが取り上げ、記事によるとタイソン氏は「カネロがジャブを効果的に使っていたら相手は入り込めなかっただろう」と分析し、「ビボルはカネロのジャブに気を配ることを必要としなかったのでより積極的、攻撃的になった」と語った。

   また、タイソン氏は「次の試合ではジャブを使え。ジャブを使えば違う展開になる」とアドバイスを送った。

ファン「カネロは何をするべきか分かっていなかった」

   タイソン氏は現役時代、破壊力抜群のパンチでKOの山を築き、パンチ力に注目が集まりがちだが、ジャブを攻撃の起点とする基本に忠実なボクサーだった。ヘビー級としては小柄ながら卓越したテクニック、スピード、パンチ力で大柄な選手を次々とキャンバスに沈めてきた。

   米メディア「The Spun」(WEB版)は、「スポーツ界がマイク・タイソンの動画に反応する」とのタイトルで記事を公開し、スポーツライターがSNSに投稿したコメントを紹介している。

   記事によると、スポーツライターは「マイクのテクニックはリアルタイムでも決して古いものではない」と指摘し、タイソン氏の試合分析やアルバレスへのアドバイスの正当性を主張した。

   タイソン氏のインスタグラムには「もっとやってくれ」「タイソンの意見を支持します」「偉大なる永遠のチャンピオン」「カネロは何をするべきか分かっていなかった」「タイソンは戦い方を知っている」などのコメントが寄せられた。