J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

井上尚弥「最強王者」ついに視界に 米ESPN「PFP」ランキング2位浮上、ファン期待

   米スポーツ専門局「ESPN」(電子版)は2022年5月11日、プロボクシングのパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級の壁を越えた最強ランキング)の最新ランキングを発表し、WBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋、29)が3位から2位に浮上した。

  • 井上尚弥選手(編集部撮影)
    井上尚弥選手(編集部撮影)
  • 井上尚弥選手(編集部撮影)

PFP上位3選手は全勝をキープ

   前回1位の世界スーパーミドル級4団体統一王者サウル・アルバレス(31)は4位に後退。アルバレスは5月7日にWBA世界ライトヘビー級王者ドミトリー・ビボル(ロシア、31)と対戦し0-3の判定負けを喫し、この敗戦がランキングに反映された。

   アルバレスを破り全勝(20勝11KO)をキープしたビボルは圏外から8位にランクイン。1位には前回2位のWBO世界ウエルター級王者テレンス・クロフォード(米国、34)が昇格した。

   3位にはクロフォードのライバルでWBA、WBC、IBF世界ウエルター級王者エロール・スペンス(米国、32)が入り、WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(英国、33)が5位につけた。

   上位3人の選手はそれぞれ全勝を保っており、クロフォードは38勝29KO、井上は22勝19KO、スペンスは28勝22KOとなっている。

井上「素晴らしいイメージと動きが出来てる」

   PFPランキング2位に登りつめた井上は6月7日にさいたまスーパーアリーナでWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(フィリピン、39)と世界3団体王座統一戦に挑む。一方、クロフォードはスペンスとの王座統一戦を希望しているが次戦は未定となっている。

   現状、最強王者クロフォードの牙城を崩すのは厳しいものの、ドネア戦の内容次第ではランキング変動の可能性があるだけにファンの期待は高まっている。ツイッターでは「ドネア戦でいい勝ち方をすれば1位あるんじゃないか」「試合内容によってはPFP1位が現実味が帯びてきた」などのコメントが寄せられた。

   スポーツ紙などの報道によると、井上はドネア戦に向けてフィリピンからスパーリングパートナーを招へいし実戦的な練習を行っている。10日にはインスタグラムにミット打ちの画像を添付し、「素晴らしいイメージと動きが出来てる。期待を超えてみせる」とのコメントを投稿した。