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ゆっくり茶番劇騒動・柚葉「アイコントレス疑惑」を作者が否定も... 著作権の主張は「寝耳に水」

   「ゆっくり茶番劇」騒動で話題のユーチューバー・柚葉さんをめぐり、ツイッター上で「アイコンも不正利用らしい」といった疑惑が寄せられた。

    こうした疑問に対し、アイコンを制作したイラストレーターが2022年5月17日、「私がご依頼を受けて描かせていただいたイラストです」とトレス疑惑を否定した。一方で、柚葉さんがアイコンの著作権を主張していることについては「寝耳に水」だと驚いている。

  • 「ゆっくり茶番劇」を商標登録した件で騒動となっているユーチューバー・柚葉さん
    「ゆっくり茶番劇」を商標登録した件で騒動となっているユーチューバー・柚葉さん
  • 「ゆっくり茶番劇」を商標登録した件で騒動となっているユーチューバー・柚葉さん
  • ユーチューブチャンネルの概要欄でアイコンの著作権を主張

「私が依頼を受けて描かせて頂いたイラストです」

   柚葉さんをめぐっては、15日に「ゆっくり茶番劇」という文字の商標権を取得したと告知した件で関係各所を騒がせている。「ゆっくり茶番劇」は一般的に、ZUNさんが同人サークル「上海アリス幻樂団」で展開した作品群「東方Project」の二次創作から派生したコンテンツとして知られている。

   騒動は柚葉さんのアイコンにも飛び火した。複数のツイッターユーザーが柚葉さんのアイコンについて、無関係な第三者であるブロガーのアイコンに酷似していると指摘し始めた。ブロガーのアイコンを透過して柚葉さんのアイコンに重ねてみると、輪郭線などが一致することからトレースではないかと疑う声が広がった。

   これに対し、柚葉さんのアイコンを制作したイラストレーター・たろたろそーすさんが次のように説明を行った。

「こちら(柚葉さんのアイコン)は私が依頼を受けて描かせて頂いたイラストです。プロフィールに記載してあるURLから見ていただければわかると思います。 お取引のやり取りも残っていますし、データもこちらの手元に残っています。商用利用の件も了承しております」

   アイコンについては、柚葉さんから依頼を受けて制作したものであり、商用利用についても「許可した」という。引き合いに出されているブロガーのアイコンについても自身が依頼を受けて制作したものだと明かした。イラストが酷似していた理由については、たろたろそーすさんのイラスト制作手法にあると説明する。

「素材が同じものであり、一致するのは当然です」

   たろたろそーすさんは、スキルマーケット「ココナラ」で、着ぐるみパーカーを羽織ったキャラクターイラストの依頼を受け付けている。依頼者は、好みの髪の色や形、目の色や口の形、好きな動物を選択することができる。たろたろそーすさんは、自身で用意したイラストのテンプレートを用いて、相手の要望に沿ったイラストを制作しているのだという。

「こちらのイラスト(柚葉さんのアイコン)は私が自分で制作しているセミオーダーの物です。ポーズ・目の形・パーカーを素材として用意しておき、これにご依頼者様のご希望に沿った表情や髪形、着ぐるみにする動物を選んで組み合わせイラストとして完成させるものです」

   ツイッターでは、自身が用いているイラストのテンプレートを紹介した。キャラクターのフード付きパーカー、目、顔の輪郭だけ描かれた線画だった。たろたろそーすさんは、これを用いて柚葉さんとブロガーのイラストを制作したとしている。

「トレスとして重ねられているイラストもほかの方から頂いた同様のご依頼で描かせて頂いたものですので素材が同じものであり、一致するのは当然です」

   一方で柚葉さんがアイコンの著作権を主張していることについては、「正直こちらに関しては寝耳に水です」と驚いている。柚葉さんは自身のユーチューブチャンネルの概要欄で、アイコンについて次のように主張している。

「※アイコン画像の著作権は私(柚葉)に帰属します」

   たろたろそーすさんは、過去のやり取りなども見返したとして、「著作権をお譲りするという内容のお話は一切しておりません」と訴えた。