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「ガビーン」もう古い?加藤浩次がテレビでツッコミ 流行期と現状、日本語学者に見解を聞く

   日本テレビの岩田絵里奈アナウンサー(26)が2022年5月18日に放送された「スッキリ」(日本テレビ系)の放送中に放った一言に対し、メインMCの加藤浩次さん(53)から思わぬツッコミが入った。

  • 加藤浩次さん(写真:Pasya/アフロ)
    加藤浩次さん(写真:Pasya/アフロ)
  • 加藤浩次さん(写真:Pasya/アフロ)

岩田アナが放った「ガビーン!」に対し、加藤さんは「古いなリアクション」

   ツッコミのきっかけは、岩田アナの言い間違いだった。放送中、岩田アナはコメンテーターの宮崎哲也さんに対して名前を呼び掛けたが、その際、間違えて「宮沢さん」と一言。唐突な一言に対してはスタジオ内が大爆笑となった。

   笑いは一旦収まるも、CMが明けた際に、「天の声」を務める山里亮太さん(45)が「宮沢さん」と乗っかり、再び大爆笑。すると、加藤さんは「ほら岩田、連鎖してんじゃないかよ!」と、岩田アナの言い間違いが山里さんの悪乗りを誘発したとたしなめた。これに対し、岩田アナは「ガビーン!」と叫んで、自らの言い間違いを恥じたのだった。

   すると、加藤さんは「ガビーンじゃないよ。ガビーンって......古いなリアクション」と岩田アナにツッコんだ。そのまま番組は通常の進行に戻ったのだった。

   加藤さんがツッコんだように「ガビーンは古い」のか。J-CASTニュース編集部は「三省堂国語辞典」の編集委員として知られる日本語学者の飯間浩明氏に話を聞いた。

「いまのヤングたちは『ガビーン』(など)で会話がなりたつ」

   「ガビーン」という言葉について、盛んに使用された時期があるとすればいつなのか飯間氏に聞いた。

「1970年代後半、どおくまんさんの漫画『嗚呼!!花の応援団』で驚きなどの表現に使われ、その後、80年代に特に流行しました。当時の雑誌には『いまのヤングたちは「ガビーン」(など)で会話がなりたつ』と書かれています」

   もう1つ、「ガビーン」という言葉は現在廃れているのか、そして、他の言葉に置き換わっているのであれば何が代わりに使われているかについて聞いた。

「21世紀に入るとあまり例を見ませんが、最近の人気小説にも出てきます。静かに使われているといったところです。若い世代は『ガーン』も使わないし、驚きを擬音で表現すること自体が少なくなっているということでしょう」

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)