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ドーベルマン窃盗被害、飼い主「晒し」で炎上のYouTuberが再謝罪 「直接お詫び」意向も...本人と連絡取れず

   千葉県木更津市のドーベルマン騒動をめぐり、窃盗被害にあった飼い主とされる男性を「笑いもの」にするような動画を投稿し謝罪していたYouTuber「狂犬の正体」が、2022年5月22日投稿の動画で再謝罪した。

   狂犬の正体は男性への謝罪を試みたものの、連絡が取れずに断念。今後はドーベルマンの飼育環境についての情報を動画で発信し、その収益を全て寄付する意向だとした。

  • 木更津ドーベルマン騒動の飼い主とされる男性に話を聞く「狂犬の正体」(13日のYouTube動画より)
    木更津ドーベルマン騒動の飼い主とされる男性に話を聞く「狂犬の正体」(13日のYouTube動画より)
  • 木更津ドーベルマン騒動の飼い主とされる男性に話を聞く「狂犬の正体」(13日のYouTube動画より)

「飼い主がかなりヤバい人だった」窃盗発覚前に動画公開

   「狂犬の正体」は、自宅で飼っているドーベルマンが家族と触れ合う様子を投稿しているYouTuber。

   木更津市のドーベルマン騒動をめぐっては、4月22日に同市内の男性宅で飼われていたドーベルマン4匹がいなくなり、ボランティアらの捜索により一時は自宅近くで発見・保護されていた。しかし、5月8日に再び飼い主の家からドーベルマン2匹が姿を消し、捜索の様子が連日報じられていた。

   狂犬の正体は5月13日に「【極秘情報入手】ドーベルマンを2回脱走させた飼い主がかなりヤバい人だった」と題した動画を投稿。渦中の木更津市に出向き、ドーベルマンの飼い主だという男性を直撃していた。狂犬の正体は「ドーベルマンが誰かに連れていかれた」と主張する男性に疑惑の目を向け、「無責任すぎる」などと苦言を呈していた。動画のタイトルは20日夕までに「【極秘情報入手】ドーベルマンを脱走させたと話題となった飼い主の主張」に変更されている。

   19日、ドーベルマン2匹を盗んだ疑いで、千葉県警木更津署が動物愛護団体に所属する男女3人を逮捕したと報じられた。逮捕された3人はボランティアとして、一度目の行方不明時に捜索に加わっていたという。

   男女3人の逮捕を受け、狂犬の正体は20日に「今回の件についての謝罪させて下さい」と題した動画を投稿。「面白おかしく編集して、飼い主様が笑いものになるような動画を出してしまった」と謝罪し、男性にも電話を入れたうえで、直接謝罪する意向を伝えた。しかし、動画のコメント欄には「お爺さんに謝るのが先だと思う」「言い訳にしか聞こえなかった」などと厳しい声が相次ぎ、元の動画を消さないことに疑問の声も聞かれていた。

動画は消さず...「訴えていただいても構わない」

   狂犬の正体は5月22日に「ご協力お願いいたします」と題した動画を公開。動画の説明欄で「炎上させてしまった動画について、飼い主様には多大なるご迷惑をお掛けいたしました」と再び謝罪した。

   狂犬の正体は動画の中で、1度目の謝罪動画を公開した翌日に男性に電話をかけたものの「当たり前のことですが、飼い主様と連絡を取ることができませんでした」と説明。さらに木更津署にコンタクトを取り、一連の出来事について話した上で飼い主と連絡を取れないか尋ねたものの、飼い主の元には多数の報道陣が押しかけ「毎日毎日電話がかかってきている状況」だと伝えられたとした。

   狂犬の正体は「これ以上私が電話をかけてしまうと、さらに飼い主様の負担になってしまうと考えまして、一旦電話をかけることを止めさせていただきました」と説明。現地での謝罪は、飼い主の負担を考え断念したという。

   そうした中、狂犬の正体は、視聴者の中で飼い主の知り合いが居たら、13日の動画から20日の謝罪、今回の謝罪までの流れを飼い主に見せてほしいと視聴者に懇願。今後は木更津のドーベルマンの飼育環境についての情報を動画で発信し、その収益を全て寄付する意向だとした。

   視聴者からは「炎上した動画を消せ」という指摘も寄せられているとしつつ、動画をダウンロードしている人がいると思われることや、動画を悪意あるサムネイル・タイトルなどに書き換えて公開されるなどの二次被害を避けるために、元動画を削除しないつもりだとした。

   さらに「あちらの動画はすべての証拠となっておりますので、あちらの動画(13日の動画)に基づいて、私を名誉棄損などで訴えていただいても構わないと考えております。それらの責任は全て負う覚悟ができておりますので、それらの動画を全て、飼い主様に見せていただきたいと思っております。ご協力のほどよろしくお願いいたします」とし、30秒以上頭を下げた。

   コメント欄では、動画の内容について一定の理解を示す声が聞かれる一方、「証拠がうんぬんとか飼い主さんがこれ以上傷つかないようにとか言いつつ、動画を非公開にもしないのはやはり言い訳にしか聞こえませんでした」「動画を消さないのであれば、せめて編集し直して今後のおじいちゃんの支障にならない様にしてほしいです」などの意見も聞かれている。