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「日韓対決」敗れた大谷翔平 韓国投手の勝利に現地メディア興奮「完勝」「優位守った」

   プロ野球大リーグのエンゼルスは2022年5月26日(日本時間27日)、本拠地エンゼルスタジムアでブルージェイズと対戦し3-6で敗れた。大谷翔平選手(27)は「3番・投手」で先発出場し、6回を投げ10個の三振を奪うも2本の本塁打を浴びるなど6安打5失点で今季3敗目を喫した。

  • 大谷翔平選手(編集部撮影)
    大谷翔平選手(編集部撮影)
  • 大谷翔平選手(編集部撮影)

昨季、菊池雄星と投げ合い2連敗

   対するブルージェイズは韓国出身左腕・柳賢振(リュ・ヒョンジン、35)が先発し、5回6安打2失点で今季2勝目を挙げた。地元韓国メディアは、大リーグの舞台で大谷と初めて投げ合い勝利投手となった柳の活躍を速報で伝え「日韓対決」に完勝したなどと報じた。

   大谷が打者として柳と初めて相対したのは初回1死1塁の場面。大谷はフルカウントからのカーブを見送り四球を選んだ。2度目の対戦は3回1死1、3塁のチャンスで訪れ、大谷はセカンドゴロに打ち取られるも、この間に3塁走者がホームに生還し1点を追加した。

   5回2死走者なしからの第3打席では、2ボール2ストライクからのチェンジアップを空振り三振。この試合で柳が奪った唯一の三振だった。大谷は第4打席で代打を送られ途中交代。柳との対戦は2打数無安打1四球に終わった。

   複数の韓国メディアによると、13年に韓国リーグからドジャースに移籍した柳は、これまで大リーグで日本人投手と4度、投げ合いを演じ白星はなく3敗を喫している。昨季はマリナーズの菊池雄星(現ブルージェイズ)と2度投げ合い、いずれも負け投手となっている。

大リーグ日韓対決通算は韓国7勝4敗

   韓国主要メディア「朝鮮日報」(WEB版)は、「MLB日韓対決16年ぶりの勝利」などのタイトルで速報。記事では、大リーグで韓国人投手が日本人投手と投げ合って勝利したのは06年8月の金炳賢投手(キム・ビョンヒョン、当時コロラド・ロッキーズ)以来16年ぶりで、通算では韓国の7勝4敗で優位を守ったと伝えた。

   柳は06年に韓国リーグ7年間で通算98勝をマーク。08年北京五輪では韓国代表に選出され韓国の金メダル獲得に貢献した。13年にドジャースに移籍すると2連連続で14勝を記録し、19年には最優秀防御率のタイトルを獲得するなど韓国では英雄視されている。

   昨季ア・リーグのMVPを獲得した大谷は韓国でも注目度が高く、主要メディアは連日のように大谷の活躍を報道している。大リーグのスター選手大谷と韓国エースの対決は戦前から注目を集め、朝鮮日報は試合前日の26日に「韓国人最高のエースとメジャーリーグ最高のスーパースターがついに対戦する」などと伝えていた。