J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

破壊、通行妨害、無断撮影...人気アイドル「NCT127」のファン暴走 「あまりにも酷い」運営たまらず注意喚起

   韓国発の男性アイドルグループ「NCT127」の運営が2022年6月1日、一部ファンによる出待ち行為に対する注意勧告を日本向け公式サイトで発表した。

   空港に大勢のファンが詰めかけ、「設置された備品の物品破損」なども生じたとしている。

  • 「NCT127」公式サイトより
    「NCT127」公式サイトより
  • 「NCT127」公式サイトより
  • 「NCT127」公式サイトより

「あまりにも酷く、マナーに欠ける行動」に注意喚起

   同グループは韓国を中心に、アメリカやカナダ、日本と多様な国籍のメンバーで構成されている。初のドームツアー「NCT 127 2ND TOUR 'NEO CITY:JAPAN - THE LINK'」を開催中だ。

   5月22日にバンテリンドームナゴヤ、28〜29日に東京ドームで催し、6月には2日間の大阪公演を控える。

   「NCT127 出待ち等のルール違反に関する注意勧告」と題した6月1日の文書では、名古屋・東京公演を終えたメンバーが帰国する際の、一部ファンの振る舞いに言及した。

   見送りのため大勢のファンが空港に集まったとし、「その際に集まった方々のあまりにも酷く、マナーに欠ける行動が見受けられました」と指摘。

   大前提として「メンバーの出入国など公式的なスケジュール以外でメンバーに会いにくる行為」は禁止していると伝え、「空港やホテルなどでの待ち伏せ行為は絶対におやめください」と訴えた。

   これまでにも一部ファンによる空港の出待ち行為はあったというが、「空港警備職員の方やNCTスタッフの指示に従い、マナーを守っていただけていたため黙認しておりました」。

   ただし今回については、「決められたエリアを無視し、数百人という人数がメンバーを囲んでしまう事態となりました」。詳細は次のように説明した。

「その過程で押し合いが生じたため、メンバー本人たちはもちろん、一般のお客様やスタッフの安全を脅かし、怪我を負う危険性がございました。結果、空港をご利用の一般のお客様の通行妨げ、空港に設置された備品の物品破損が起こってしまいました」

   そのほか、無許可撮影による肖像権侵害も発生していたという。具体的な事例を下記のように報告している。

「特に金銭の授受を伴う代理撮影も顕著に見られ、NCT 127を応援する気持ちもなくただ写真を撮ることだけを目的としてメンバーに近づいて撮影をするという非常識な行動が見られました」

「何が正しいのかを今一度お考えいただければ」

   今回の騒動をめぐり、運営は下記のように所感を述べた。

「応援する気持ちを迷惑行為という誤った行動で表現する一部の方々により、『NCT 127はそういうアーティストなんだ、NCT 127のファンの方々はそういうことをするんだ』と空港関係者の方々はもちろん、空港をご利用の多くのお客様に誤解を与えてしまったことを非常に残念に思います。

もちろん多くのシズニのみなさんがルールを守って応援してくださっていますが、待ち伏せ行為を行なった方々におかれましては、自分の行動に関して、応援する気持ちの表現に関して、何が正しいのかを今一度お考えいただければと思います」

   また「マナーを守りNCT 127を応援してくださるシズニ(編注:ファンを指す愛称)の皆様には改めて御礼申し上げます」と添え、「今後ともNCT 127をよろしくお願い申し上げます」と呼びかけた。