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「PS5」を一瞬のスキついて窃盗、店が画像公開 「これ以上ないほどの大胆さ」店主あ然の手口

   人気ゲーム機「PlayStation 5(PS5)」を万引きした男がいたとして、名古屋市内の大須商店街にある中古ゲーム店「MEIKOYA(メイコヤ)」が、店内でPS5の箱を持つ男の画像を、顔を隠してツイートした。

   1週間以内に商品を返さないと、警察に相談すると警告している。犯行の手口は大胆だったといい、店に取材して詳しく話を聞いた。

  • 狙われた人気ゲーム機「PS5」(写真:つのだよしお/アフロ)
    狙われた人気ゲーム機「PS5」(写真:つのだよしお/アフロ)
  • 狙われた人気ゲーム機「PS5」(写真:つのだよしお/アフロ)
  • PS5の箱を両手に持つ男(写真は、MEIKOYA提供)

「PS5を防犯ブザーごと盗んでいった」

   白っぽい長袖シャツと紺色っぽいズボンを着た若い男が、店内でPS5の箱を両手に抱えて立っている。履いている靴が大きいのが特徴だ。

   この画像は、MEIKOYAのツイッターが2022年5月31日に投稿した。

「先程、PS5を防犯ブザーごと盗んでいったあなた。当店カメラと大須の防犯カメラが全て写しています。1週間以内にお返し下さい。お返しいただけない場合は警察に相談させていただきます」

   店では、こう呼びかけて、PS5を返すよう男に求めた。

   この投稿は、3万件以上もリツイートされ、画像が拡散している。

   ツイッター上では、すぐに警察に通報したらよいとの意見も相次いだ。

   この点について、店はその後のツイートで、いくつか理由を説明した。通報すれば、スタッフが対応に追われて店が回らなくなったりするが、画像が拡散すれば本人やその周囲が気づく可能性があることなどを挙げている。ただ、現行犯で捕まえれば、すぐに警察に引き渡すとした。

   また、なぜ高価な商品が手に届く場所にあったのかとの指摘も出て、店では、13年間ゲームを販売してきて、こんなことは初めてだったといい、「今後の課題とさせていただきます」と説明した。

   今回の万引きについて、MEIKOYAの三浦崇司店長(51)は6月1日、J-CASTニュースの取材に応じ、次のように状況を話した。

「カウンター隣の棚から、スタッフが接客のすきに持ち去る」

「カウンターの隣に、誰でも手に取って触れるような商品棚があり、そこに今回の商品が置いてありました。常時スタッフがいる場所ですが、接客で目を離したすきに商品を持って行ったようです。防犯ブザーは、箱の上の青っぽいところに透明なテープを貼って止めていました。通常なら、店を出て行くときにブザーが鳴りますので、店を13年間やっていて、これ以上ないほどの大胆さですね。棚には、これまで高額商品を並べていましたが、盗られたことはありません」

   狭い店のため、箱の中身を別に保管するスペースはないという。ただ、万引き被害に遭った中古のPS5は、1台だけだが、販売価格は8万円超しただけに痛手だとした。「狙われやすいのなら、今回の商品だけでも別にしていればとの思いもあり、今後は考えるかもしれません」と明かした。

   万引きした男は、見覚えがなく初めて見たという。ツイッターの投稿に対し、警察からは、まだ何も反応はないとした。警察には、問い合わせはしたものの、6月1日夕現在で、まだ通報はしていないという。

   店からJ-CASTニュースに提供があった元の画像を見ると、男は、脱色したような髪の毛で、黒いマスクをして、鋭い目付きで周りの様子をうかがっていた。

   男やその周辺から、商品を返すなどの反応は現状ないといい、目撃などの情報提供も来ていないとした。男の出方が読めないため、警察に早めに被害届を出すかなどについて、決めあぐねているとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)