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吉田輝星はなぜ凱旋登板で炎上したのか 球団OBが分析「条件的にタフなものがあった」

   プロ野球日ハムの元投手で野球解説者の岩本勉氏(51)が2022年6月5日にユーチューブを更新し、同日に甲子園球場で行われたセ・パ交流戦の日ハム対阪神戦を解説し、日ハム先発・吉田輝星投手(21)について言及した。

  • 吉田輝星選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
    吉田輝星選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
  • 吉田輝星選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

18年甲子園大会以来の聖地マウンドも...

   今季2度目の先発のマウンドに上がった吉田は初回、2回とランナーを許したものの無失点で切り抜けた。ところが4回に大きく乱れる。先頭の伊藤将司投手(26)にレフト前ヒットを許し、後続を打ち取ったが2死1塁から近本光司外野手(27)、佐藤輝明内野手(23)の連続安打で1点を失った。

   なおもピンチは続き2死1、3塁の場面で5番・大山悠輔内野手(27)を迎える。1ボール1ストライクからの3球目のストレートをレフトスタンドに運ばれ3失点。18年の甲子園で金足農業(秋田)を準優勝に導いた聖地で力を発揮できずに3回7安打4失点で敗戦投手となった。

   プロ入り後初めて公式戦の甲子園で先発マウンドに上がった吉田。岩本氏は「甲子園であれだけ輝きを見せた吉田がそのマウンドでどんなスパイラルを起こしてくれるのか。どんなモチベーションの変化で自分の姿をガラリと変えてくれるのか。ビッグボスをはじめベンチの吉田輝星の期待があったんだと思う」と吉田を起用したベンチの意図を解説した。

   吉田は今季開幕カードのソフトバンク第3戦で先発し4回3失点で降板。以降は中継ぎに回りブルペンを支えた。5月18日のオリックス戦では5回途中からマウンドに上がり今季初勝利、プロ2勝目を飾った。

「大山のストレートに対するアジャストがすごい」

   岩本氏はこの日の吉田の投球に関して「立ち上がりから持ち味は出ていたと思う。ストレートの押しも強く見えた。変化球もいいタイミングで投げることが出来ていた」と一定の評価を与え、阪神打線につかまった理由に言及した。

「阪神打線がこの試合振れていた。1戦目の逆転勝利から打線全体がゾーンに入っている現実もあった。この3戦目の吉田のマウンドは条件的にタフなものがあったと言っていいんかな」

   そして3回の大山の3ランについて解説。「前(初回)の打席でインコースのボールをレフトに大ファールを打たれている。大山のストレートに対するアジャストがすごいなと」と指摘し、その大山に対して「インコースのストライクを投げてしまった。結果ナイスバッティングの3ランホームラン」と振り返った。

   岩本氏は吉田が中継ぎを経験したことで「すごく得るものが多かったと思う」とし、新庄剛志監督(50)に「(吉田に)もう1回先発のチャンスを与えてほしい」と動画を通じて願い出た。