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「その気でやらんかいアホ」賛否の中日・波留コーチ檄は「監督にはありがたい」 片岡2軍監督持論

   プロ野球中日の片岡篤史2軍監督(52)が2022年6月15日にユーチューブを更新し、波留敏夫1軍打撃コーチ(52)が発した選手への檄について自身の見解を述べた。

   波留コーチは6月12日の日ハム戦の5回攻撃前にベンチ前で円陣を組んだ際、選手らに向かって「目覚ませもっとお前ら。いつまで甘えてやってんねん野球。その気でやらんかい、アホ!」と檄を飛ばした。

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「コーチというのは嫌われるのがいやなんですよ」

   この様子がテレビ中継に映り込みSNSで動画が拡散し、インターネットで賛否を呼んだ。試合は波留コーチの檄もむなしく0-2で2試合連続の完封負けで6連敗を喫した。セ・パ交流戦は7勝11敗の11位で終え、借金は8まで膨らみリーグ最下位に沈んでいる。

   片岡2軍監督は「波留コーチのミーティングの事がネットとか見ても話題になっていますけども」と切り出し、「コーチというのは嫌われるのがいやなんですよ。ああいうことを決して言いたくはないが、打撃部門の責任を感じて波留コーチがああいうことを言ったと思う」との見解を示した。

   今季、波留コーチは2軍打撃コーチとしてスタートし5月下旬に中村紀洋1軍打撃コーチ(48)と入れ替わる形で1軍打撃コーチに配置転換。キャンプから5月にかけて2軍で共に指導を行ってきた片岡2軍監督は波留コーチの指導法を称賛し、「監督としても助かりました」と振り返りながら波留コーチの発言に一定の理解を示した。

「1軍は結果を求められる世界だから致し方ない事」

「色んなことを言われてますが、2試合連続で完封されているんですから『しっかりせえ、しなきゃいけない』というようなことは、プロ野球として1軍は結果を求められる世界ですから致し方ない事だと思う。ゲームは点が入りませんでしたけど何とかしてチームを鼓舞して発奮させるためにあのような言葉になったと思います」

   また、片岡2軍監督は波留コーチの人柄やこれまでの指導法などから今回の檄で選手との間に軋轢は生まれないとし、立浪和義監督(52)に促される前に使命感で自ら発言したのだろうと推測した。

   片岡2軍監督は「監督からしたら非常にありがたいというか、バッティングコーチの責任感を感じることが出来る波留コーチの檄だと思います」と理解を示した。

   6連敗中のチームは17日に本拠地バンテリンドームでリーグ2位の巨人と対戦。連敗ストップをかけてエース大野雄大投手(33)が先発のマウンドに上がる。