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地上波は開始から延々トーク、CSはランキングにミス連発 フジテレビの野球中継に大ブーイング

   フジテレビが2022年6月25日に行ったプロ野球・巨人対ヤクルトの試合中継に、野球ファンから批判の声が殺到した。

   地上波では、試合が始まっているにもかかわらず、出演者のトークが続いて番組開始から20分以上経っても野球の試合が始まらない事態に。CS放送では選手の成績ランキングに、なぜか引退した選手が名を連ねるなど、表記上のミスが相次いだ。

  • フジテレビの野球中継に批判相次ぐ
    フジテレビの野球中継に批判相次ぐ
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  • フジテレビ野球公式アカウントの告知ツイート

「いっそのこと放送しない方が良かったのでは?」

   神宮球場で行われた試合は22年6月25日14時30分~16時30分にかけて、フジテレビで放送された。この日の中継は「野球伝来150年メモリアル」と題した特別企画で、冒頭5分では日本の野球の歴史を紹介するVTRが流れた。

   その後3分ほどCMを挟むと、番組解説者の工藤公康さんと山本昌さんが神宮球場での思い出を振り返った。副音声ゲストだった中居正広さんの神宮球場での思い出話や、お笑いコンビ・アンタッチャブルの山崎弘也さんが、15年にヤクルトがリーグ優勝した際にグラウンドで「ビールかけ」に参加した際の様子なども流れた。

   4人のトークが終わると試合のハイライトが流れたものの、すぐにCM入り。5分以上CMが流れた後、ようやく試合中継がはじまったのは、放送開始からおよそ22分経ったタイミグだった。この時点で試合は3回裏まで進み、すでに6-0で巨人がヤクルトを引き離していた。

   「野球を見せない野球中継」に、ツイッター上の野球ファンからは辛らつな声が相次いだ。

「酷すぎる」
「誰の為にやってんの?野球見せろ!」
「いっそのこと放送しない方が良かったのでは?」

現役選手のランキングに引退選手の名前が...

   しかし、批判を集めたのはこれだけではなかった。

   同日、地上波放送と並行する形で、CSチャンネル「フジテレビONE」とスポーツ配信サービス「DAZN」で、フジテレビ制作の試合中継が放送されていた。1回裏、ヤクルトの1番・塩見泰隆選手が打席に立つと、試合開始前時点でのセリーグの出塁率ランキングが表示された。1位に同僚の村上宗隆選手、2位に塩見選手が名を連ねる中、3位にランクインしていたのはDeNAの3年目・東妻純平捕手だった。しかし、東妻選手は今季1軍未出場で、ランクインしているのは不自然だ。

   続く塩見選手の3回の打席ではリーグの「得点圏打率ランキング」を紹介。2位に塩見選手、6位に村上選手が名を連ねる中、今度は1位に東妻選手が入っていた。そして、5位にはなぜか、阪神タイガースに所属していた藤谷洸介さんの名前があった。藤谷さんは16年ドラフト8位で阪神に投手として入団し、野手に転向したのち21年に退団。一軍出場経験がないまま、現役生活を退いている。

   藤谷さんとみられるツイッターのアカウントは26日、ツイッターでこのランキング表を紹介し「俺すごっ!!!!!ただこんな打てたらまだ野球やってるわ!笑」とツッコミを入れていた。

   その後、塩見選手が出塁した際に表示されたリーグの「盗塁ランキング」では、2位に今季0盗塁の阪神・陽川尚将選手、そして3位にまたしても藤谷さんの名前があった。

   実際のデータと照らし合わせると、東妻選手はDeNA・牧秀悟選手、陽川選手は阪神・中野拓夢選手、藤谷さんは阪神・近本光司選手の成績を誤記したものとみられる。

   相次いだ表記ミスに、ツイッター上の野球ファンからは「これどういうミス?」「ガバガバすぎるよこの野球中継」「間違いにしても限度ってもんがある」と呆れる声が続出した。