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井上尚弥が見据えるスーパーバンタム級 4団体統一戦に「100%障害物なし」米メディア報道

   プロボクシングの英興行大手「マッチルーム」のエディー・ハーン代表が、世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦に向けて「障害物はない」との見解を示したと、米専門メディアが伝えた。

  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • プロベラム公式サイトより

「プロモーターが妨害しない限り行われなければならない試合」

   「ボクシングニュース24」(WEB版)は2022年6月27日、「ムロジョン・アフマダリエフVsステファン・フルトン=『100%障害物なし』とエディー・ハーンは言う」とのタイトルで記事を公開した。

   現在スーパーバンタム級には2人の王者が君臨しており、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、27)がWBA、IBF王座を保持し、ステファン・フルトン(米国、27)がWBC、WBOのベルトを持っている。

   世界的に両者による世界4団体王座統一戦の行方が注目されるなか、「ボクシングニュース24」によると、アフマダリエフをプロモートするハーン氏が統一戦の実現に向けて「障害物はない」との見解を示したという。

   記事ではアフマダリエフ、フルトンのプロモーターが対戦を妨害しない限り行われなければならない試合だと指摘。そして井上尚弥(大橋、29)が122ポンド(スーパーバンタム級リミット=55.34キロ)に上がるまで、アフマダリエフ対フルトン戦はスーパーバンタム級で行われる最高の試合だとした。

   世界バンタム級3団体統一王者の井上は近い将来、スーパーバンタム級に転向することを表明しており、6月27日に日本外国特派員協会で行われた会見では次のように言及した。

井上「スーパーバンタム級は自分の中でベストな階級」

「今の状態であればスーパーバンタム級は自分の中でベストな階級になるのではないかと思っている。ここはマッチメイクのタイミング次第になるかとは思いますが、(転向後)一発目で挑戦が出来るのであれば自分はしたいなと思っている」

   また、アフマダリエフとフルトンによる世界4団体王座統一戦に関しても触れ、「両選手がこの先、統一戦をする流れになるのならば自分が4団体をバンタム級で取り、その両者(いずれか)が4団体王者になり、4団体王者同士が戦うのが自分の中では理想なのかなと思います」とビジョンを明かした。

   井上の当面の目標はバンタム級で世界4団体王座を統一すること。標的となるWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(英国、33)との陣営とすでに交渉が開始されており、現在のところ順調に進んでいるようだ。

   バトラーと契約しているプロモート会社「プロベラム」は6月27日に公式サイト、ツイッターで井上とバトラーのフェイスオフショットを公開。年内のビッグマッチ実現に向けてムードが高まってきた。