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根尾昂の投手転向は正解だったのか? 実戦登板で見せつけた「大きな可能性」

   2022年8月1日に神宮球場で開催される「野球伝来150年プロ・アマ記念試合」で、U-23NPB選抜と大学・社会人選抜の出場メンバーが7月4日、日本野球機構(NPB)と全日本野球協会(BFJ)から発表された。

   NPB選抜は中日・根尾昂、日本ハムの清宮幸太郎、巨人の秋広優人、阪神のドラフト1位右腕・森木大智らが選出。大学・社会人選抜は「投打の二刀流」で活躍する日体大・矢沢宏太、6月の全日本大学野球選手権で優勝を飾った亜大のエース右腕・青山美夏人らドラフトの目玉がズラリとそろった。

  • 根尾昂(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
    根尾昂(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
  • 根尾昂(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

「根尾がメディアの注目を独占するでしょう」

   その中で、最も注目されるのがシーズン途中に野手から投手に登録変更した根尾だ。

「根尾が登板すると球場のボルテージが一気に上がります。物珍しさだけではなく、150キロを超える直球と鋭く横滑りするスライダーで大きな可能性を秘めている。大学・社会人選抜に選出された立大の山田健太は大阪桐蔭の同期です。対決が大きな見所ですし、根尾がメディアの注目を独占するでしょう」(スポーツ紙デスク)

   野手で伸び悩んでいたが、投手として好投を続けることで期待値を上げている。7月1日の阪神戦(バンテリンドーム)で1点リードの5回、2死一、二塁のピンチに救援登板。27試合連続安打中だった近本光司を内角高めの直球で詰まらせて三ゴロに仕留め、プロ6試合目の登板でプロ初ホールドを挙げた。

「本格的な練習をして日が浅いのに...」

「大阪桐蔭高では投手と遊撃手の二刀流で活躍し、2年春、3年春の決勝ではマウンドに上がり胴上げ投手になっていますが3年の月日が経っている。投手で本格的な練習をして日が浅いのに、これだけのパフォーマンスを見せられるのが凄い。四球で自滅するタイプではなく、力強い球を投げ込める。まだ22歳ですし、将来どのような投手に進化するのか楽しみです」(スポーツ紙記者)

   今回のNPB選抜はプロに入団して活躍している選手が選ばれているわけではない。

   村上宗隆(ヤクルト)、佐々木朗希(ロッテ)、宮城大弥(オリックス)、大勢(巨人)ら各球団で必要不可欠な主力として活躍している選手たちは、シーズン中ということを考慮されて選出されていない。NPB選抜の選手たちは今後の活躍に期待も込めて選ばれたという事実を忘れてはいけない。

   大学・社会人選抜の選手たちもアマチュアで心身を磨いた自負があるだろう。互いの意地がぶつかった熱戦が繰り広げられることが期待される。(中町顕吾)