J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

坂本勇人離脱で「代役ショート」は誰の手に 最有力は中山礼都?「我慢の起用」求める声も

   巨人が2022年7月7日のヤクルト戦(東京ドーム)で3-11と大敗を喫した。

   首位・ヤクルト相手のこのカード。3連勝が逆転優勝の絶対条件と考えて良かっただろう。勝ち越しはしたが、2勝1敗ではゲーム差は1しか縮まっていない。12.5ゲーム差とヤクルトの背中は遠いままだ。

  • 坂本勇人(写真:AP/アフロ)
    坂本勇人(写真:AP/アフロ)
  • 坂本勇人(写真:AP/アフロ)

離脱直後のスタメンは増田大輝

   さらに、大きな痛手が坂本勇人の戦線離脱だった。

   6日の同戦にスタメン出場したが、5回の打席で途中交代。試合中に腰を気にする素振りを見せており、万全でないことは明らかだった。7日の試合前に腰痛で登録抹消。増田大輝が同日の試合に今季初の遊撃でスタメン出場し、5回に左前打で出塁した。7回途中から中山礼都が遊撃の守備で途中出場した。

「相手投手が左腕の石川雅規だったということで、右打者の増田大を起用したのでしょう。本来は試合終盤に起用する代走のカードに使いたいところですが...。高卒2年目の中山を我慢強く起用しても良いと思います。

まだまだ攻守に改善点は多いですが、実戦で起用していかないと成長しない。名選手になった坂本も若手の時はミスをしてきましたし、一本立ちするために通る道だと思います。スタメンで使ったり、使わなかったりだと成長の速度が落ちてしまう」(テレビ関係者)

   坂本が5月1日に「右ヒザ内側側副靱帯損傷」で戦線離脱し、1か月以上長期離脱した際にチャンスをつかんだのが中山だった。

中山はアピールできるか

   当初は昨年3月に田口麗斗とのトレードでヤクルトから加入した廣岡大志が遊撃の筆頭候補だったが守備でミスが目立ち、チャンスを生かせずファームに降格。坂本と毎年1月に自主トレを行っている湯浅大は堅実な守備と俊足に定評があるが、打撃が課題で1軍レベルの投手に対応できていない。

   そこで台頭したのが、高卒2年目の中山だった。

   新人の昨季はファームで規定打席未達だったが打率.309をマーク。バットコントロールの巧さに定評があり、遊撃の守備も球際に強い。何より大舞台に物怖じしない姿が頼もしい。打撃での対応力は磨かなければいけないが、坂本離脱中にスタメン出場を続けると粘り強い打撃で安打も増えるようになった。

   坂本の復帰後は実戦経験を積むためにファームに降格したが、攻守で見せるセンスは起用し続ける価値が十分にあるだろう。

   坂本の3度目となる戦線離脱はチームにとって大きなピンチだが、中山は再びアピールできるか。(中町顕吾)