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セは断トツで巨人・大勢、パはソフトバンク左腕 新人王を球界OB予想

   プロ野球横浜ベイスターズ、日ハムで活躍した野球解説者の高木豊氏(63)が2022年7月24日にユーチューブチャンネルを更新し、今季セ・パ両リーグの注目新人をピックアップして新人王レースを独自予想した。

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「巨人は大勢がいなかったらどうなってんだ」

   動画は7月15日に収録され、その時点での成績を考慮して高木氏が新人王の候補選手を選出している。

   セ・リーグの本命としたのは巨人・大勢投手(23)だ。21年のドラフトで1位指名を受けて入団。今季は救援投手として起用され、7月24日時点で1勝1敗5ホールド、25セーブをマーク。防御率2.02の数字を残している。なお、大勢は7月20日に新型コロナウイルスの陽性診断を受け寮の自室で隔離療養している。

   チームが5位に低迷する中、リリーフとして欠かせない存在となった大勢のここまでの活躍ぶりを「文句の付けようがない」とした高木氏は「セ・リーグでは断トツで大勢。巨人は大勢がいなかったらどうなってんだというような。そのぐらいチームを救ってる」と高く評価した。

   対抗馬として挙げたのは阪神・湯浅京己投手(23)。18年ドラフトで6位指名を受けて入団し昨季までの登板は3試合。今季はセットアッパーとして37試合に出場し1勝3敗、27ホールド、防御率1.80を記録している。

   そして湯浅に続く選手としてヤクルト長岡秀樹内野手(20)を挙げた。高卒3年目の長岡は今季開幕スタメンを勝ち取り「6番・ショート」で出場し以降もショートに定着。7月9日に新型コロナウイルスの陽性判定を受け戦線離脱したものの18日に1軍合流。ここまで87試合に出場して打率.257、7本塁打、38打点とチームに貢献している。

大関は「地味な感じするが一番安定している」

   また、DeNA蝦名達夫外野手(24)も注目のひとりで「ここから伸びてくるか見ものだよね」と期待を寄せた。プロ3年目の蝦名は今季52試合に出場して打率.265、3本塁打、8打点をマークしている。

   一方、パ・リーグは育成上がりの左腕・大関友久投手(24)が新人王レースで一歩リードしているとの見解を示した。大関は19年ドラフトの育成2位で入団し昨季5月末に支配下選手に昇格。今季は17試合のうち14試合で先発し6勝5敗、防御率は2.70となっている。

   高木氏は大関の投球内容を「地味な感じがするけども一番安定している。投げた試合は必ずゲームを作ってるし、負けた試合でも僅差で負けてる」と評価し、「10勝したら(新人王の)可能性は高いね」と述べた。

   大関の他に新人王レースに絡んでくると予想したのが、西武・水上由伸投手(24)、日ハム上川畑大悟内野手(25)、ソフトバンク柳町達外野手(25)の3選手だ。

   20年ドラフト育成5位の水上は今季40試合に登板し3勝1敗22ホールドを記録し、防御率は0.69の数字を残している。上川畑は39試合に出場して打率.278、2本塁打、12打点。柳町は70試合出場で本塁打はないものの打率.292、26打点。

   高木氏は水上を「精神的に強いピッチャー」と評し、上川畑については「もっと試合数が必要。ここからこの数字を残せれば面白いよ」と言及。3割近い打率を残す柳町に関しては「(ソフトバンクの)ケガ人が多い中、柳町のチャンスは沢山あると思う。同じチームで(大関と新人王を)争うかもわからない」と期待を寄せた。

   セ・パ両リーグともオールスターゲーム明けの29日からペナントレース後半戦が始まる。