J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

井上尚弥に敗北のドネア、Sフライ級で「真の5階級制覇」へ 標的はロマゴン...父「打ち負かせる」

   プロボクシング元世界5階級制覇のノニト・ドネア(フィリピン、39)が「真」の世界5階級制覇に向け展望を明かした。米スポーツメディア「SBNATION」(WEB版)が2022年8月18日、インタビュー記事を公開した。

  • ドネア選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    ドネア選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • ドネア選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

「正規タイトルを獲得するチャンスある」

   WBC世界バンタム級王者だったドネアは6月7日にさいたまスーパーアリーナでWBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋、29)と王座統一戦に臨み2回TKO負けを喫し無冠となった。

   去就に関してはしばらくの間、明らかにしなかったが8月5日にプロモート契約を結ぶプロべラム社の公式サイトを通じて現役続行を表明。階級を1つ下げてスーパーフライ級に転向する可能性を示唆した。

   記事では記者から「井上戦後、敗戦を振り返る時間が十分あったが」と質問され、ドネアは「自分は常にどうすれば状況が良くなるか、どうしてこうなったのかをよく考えるタイプの人間だ」と説明。さらに次なる展開に非常に興奮していると答えた。

   そして「スーパーフライ級で正規のタイトルを獲得するためのチャンスがある」とし、ロマゴンこと元世界4階級制覇のローマン・ゴンサレス(ニカラグア、35)、WBC世界スーパーフライ級フランチャイズ王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ、32)との対戦を望んだ。

ドネア・シニア氏「ゴンサレスを打ち負かすことが出来る」

   ドネアは07年7月にIBF世界フライ級王座を獲得。09年8月にWBA世界スーパーフライ級暫定王座を獲得し世界2階級制覇を達成した。その後、バンタム級、スーパーバンタム級、フェザー級のベルトを巻き世界5階級を制覇した。

   スーパーフライ級への転向はかねて抱いていたプランで、20年10月に海外専門メディアの取材に対して将来的にスーパーフライ級に下げることを示唆。過去に獲得した王座が暫定王座だったため、真の5階級制覇者となるため正規王座の獲得を目指すことを明かした。

   ドネアの実父でトレーナーを務めるノニト・ドネア・シニア氏は今年6月、フィリピンメディアの取材に対して「ドネアはスーパーフライ級のトップ選手を倒すことが出来る。ローマン・ゴンサレスを打ち負かすことが出来る」などと語った。

   ドネアは井上戦後、何も起こらず健康を保っていると主張。そして「現時点で話すことができ、考えることも出来る。刺激を受けてもう一度集中出来るので私は戻ってきた」と再起の理由を説明した。