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泥沼6連敗巨人は「チーム全体に悩みがある」 球界OB指摘「何か手を打たないとちょっと苦しい」

    プロ野球横浜ベイスターズ、日ハムで活躍した野球解説者の高木豊氏(63)が2022年8月22日にユーチューブチャンネルを更新し、21日に東京ドームで行われた巨人対阪神戦を解説した。

  • 巨人・原監督(編集部撮影)
    巨人・原監督(編集部撮影)
  • 巨人・原監督(編集部撮影)

「初戦が大事だと言われるのはなぜかというと...」

    試合は巨人先発シューメーカー(35)が初回に2失点。4回には2死1、2塁のピンチで島田海吏選手(26)にタイムリーを許し3点目を献上。シューメーカーは5回途中でマウンドを降り後続に託したが、リリーフ陣がピリッとせず6回以降3点を失い1-6で黒星を喫した。

    この日は打線が振るわず阪神の16安打に対して6安打。唯一の得点は7回に飛び出した岡本和真選手(26)のソロ本塁打のみ。阪神3連戦は初戦0-4で完封負け。第2戦は1-5で完敗しこの日は1得点と3試合でわずか2得点だった。チームは16日からのDeNA3連戦に続き6連敗となった。

    高木氏は初戦が大きなポイントとなったと指摘。巨人は阪神先発・西勇輝(31)に完全に抑え込まれ3安打完封負けした。巨人先発・山崎伊織(23)は6回まで無失点に抑える好投を見せるも中指の爪を負傷し7回途中降板。その後リリーフ陣が踏ん張れず交代直後に1点を失い8回には3失点して試合が決まった。

    高木氏は「初戦、西が完封した。初戦が大事だと言われるのはなぜかというと、初戦のピッチャーは相手バッターに印象付ける。投球、配球を。西は中田に対して4球ツーシームをインサイド、インサイドにいって三振を取った。岡本に対しては外中心の攻めで全く真逆で攻めていった。それで完封した。そういうことが巨人打線の中に刷り込まれていく」と解説。

「巨人は流れが悪いのと打線が機能しない」

    そして「2戦目は藤浪。ボールに力がある。それと西の配球が(巨人打線の)頭にある分、前日のことが気になる。それも作用して藤浪の好投につながった。この3連戦はこういう攻め方でくるんだろうなという。そういうものが1戦目で見える。だから(阪神は)そういうものを利用していた」との見解を示した。

    第3戦については阪神先発・才木浩人(23)の投球を称賛。才木は7回に岡本にソロ本塁打を浴び途中降板したものの巨人打線を4安打7奪三振と封じ込めチームの勝利に貢献した。

    高木氏は「第3戦。才木が素晴らしかった。才木の真っすぐを打たなければいけないということで初球からどんどん行ったが凡打になってしまうと才木はすごく楽だったと思う。巨人打線は岡本の1発だけであとは抵抗する余地もなかった」と解説し、次のように続けた。

    「巨人は流れが悪いのと打線が機能しない。それとチーム全体に悩みがある。昨年もこの時期からどんどん低迷期に入っていった。何か手を打たないとちょっと苦しい」

    6連敗で5位の巨人はリーグ最下位の中日に1.5ゲーム差に迫られる苦しい展開。23日からは本拠地・東京ドームで中日との3連戦を控える。