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巨人は「先発投手が疲労でもたなくなる」 高木豊氏が「中継ぎ不足」に警鐘「なんとかしないと」

   プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムで活躍した野球解説者の高木豊氏(63)が2022年8月26日にユーチューブチャンネルを更新。23日から東京ドームで行われた巨人対中日3連戦を解説し、巨人の先発投手陣に言及した。

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「中継ぎに信頼の置けるピッチャーがいない」

   巨人は初戦、エース菅野智之(32)が先発し8回無失点の好投でチームは6-0で勝利。第2戦は1-4で落とし、第3戦は先発・戸郷翔征(22)が8回を6安打11奪三振1失点の快投で11勝目をマーク。チームは2-1で勝利し、2勝1敗で勝ち越した。

   高木氏は「初戦は菅野が8回110球2安打無失点に抑えて中田(翔)、岡本(和真)のタイムリーなどがあってジャイアンツらしい勝ち方」と評価。一方で第2戦に関しては「1戦目であれだけの良い勝ち方をしたのに2戦目につながらない。順位とかチームの状態とかそういうものが浮き彫りになっている」と指摘した。

   そして第3戦において注目したのが7回攻撃の場面だ。1点リードの展開で2死1、2塁のチャンスで戸郷に打席が回ってきた。ここでベンチは動かず戸郷がそのまま打席に入り結果、レフトフライに打ち取られ得点はならなかった。

   高木氏は「普通だったら(戸郷は)100球を超えているから代打を送ってもいい。次は8回、9回だけだから。でも代打を送れない。ということは中継ぎに信頼の置ける1点差で出せるようなピッチャーがいない。そういうことが浮き彫りになった3連戦」との見解を示した。

「普通のチームだったら6回まで投げ切れば...」

   さらに「結局8回まで投げて大勢が抑えて勝つわけだけど。菅野もそう。8回まで行って9回だけ任せて。戸郷もそう。1点差で大勢に任せた。そういう意味では非常に苦しいよね」と続けた。

   初戦は7回までに6点をリードしている展開で菅野が8回のマウンドに上がり計110球を投じた。第2戦の戸郷は8回6安打11奪三振の好投で121球を投げた。

   高木氏は「普通のチームだったら(先発が)6回まで投げ切れば7、8、9(回)を任せられるピッチャーがいるが、巨人には8回になってもいない。先発ピッチャーが疲労とともにもたなくなる。なんとかしないとジャイアンツは息切れする」との持論を述べた。

   チームは25日時点で残り26試合。3位・阪神を2ゲーム差で追っている。26日からは敵地マツダスタジアムで巨人を0.5ゲーム差で追う5位・広島との3連戦が控える。巨人は初戦、山崎伊織投手(23)が先発のマウンドに上がる。