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夜行バス「乗客置き去り」騒動、別会社に思わぬ飛び火 社名などに「紛らわしい」指摘...販売停止対応も

   さくら観光バス(埼玉県久喜市)が運行する高速バスの乗客が、途中停留所で乗務員に降ろされたとするツイッター投稿が物議を醸していることに関して、旅行代理業のさくら観光(福島県白河市)は2022年9月7日までに、今回の問題とは無関係であるとの文書を公式サイト上に掲載した。

   さくら観光の予約サイトではさくら観光バスが運行する便の予約も可能だったことから「『紛らわしい』等のお叱りを頂戴している」と報告。混同防止のため、同サイトでさくら観光バスが運行する該当便の販売を、当面の間停止するとした。

  • 「さくら観光」が「さくら観光バス」との混同防止呼びかけ(さくら観光公式ツイッターより)
    「さくら観光」が「さくら観光バス」との混同防止呼びかけ(さくら観光公式ツイッターより)
  • 「さくら観光」が「さくら観光バス」との混同防止呼びかけ(さくら観光公式ツイッターより)
  • 「さくら観光バス」が運行しているバス(さくら観光バス公式サイトより)

「紛らわしくて大変申し訳ございませんが...」

   今回問題が指摘されたさくら観光バスは、「ミルキーウェイエクスプレス」の名前で主に関東~名古屋・大阪を結ぶ高速バスを運行している。

   同社運行のバスをめぐっては、9月4日発の夜行バスに乗車した利用客が、車内エアコン故障のため途中の停留所で降ろされ、その後乗務員が立ち去って行った、などとツイッター上で投稿し、物議を醸していた。

   これに対し、桜交通(白河市)が運行する高速バス路線などを販売する旅行代理店のさくら観光は6日、公式サイトとツイッターで「9月4日の車両故障に起因する運行中止につきまして、現在多くのお問い合わせを頂戴しております」と報告し、「弊社グループが運行するバスではございません。お間違いのないよう、何卒よろしくお願い申し上げます」と注意喚起した。

   また同日には公式サイトの文書を更新し、「当該の高速バスは弊社グループ運行便や受託便ではなく、『さくら観光バス株式会社』様が運行する『ミルキーウェイエクスプレス』であり、弊社ブランド『さくら高速バス(@ライナー・キラキラ号・散策バス・ツーリストバス等))とは異なります。紛らわしくて大変申し訳ございませんがご理解のほどよろしくお願いいたします」と改めて伝えた。

さくら観光バスが混同防止呼びかけたことも...

   さくら観光の公式サイトでは、さくら観光バスの路線「ミルキーウェイエクスプレス」も予約可能だった。さくら観光は7日に公式サイトの文書を更新し、「今回の事案につきまして、当サイトから該当便をご予約いただいているお客様はいらっしゃいませんでした」と報告。その上で「同様の事象が発生した場合、運行バス会社とも連携しお客様へご対応させて頂きます」と伝えた。

   また、「当サイトにおける表示について『紛らわしい』等のお叱りを頂戴しており大変申し訳ございません」と社名をめぐって混同する利用客がいたとして謝罪。「お客様に分かりやすくお伝えできる対策を講じる間、該当便につきましては表示および販売を当面の間停止させて頂きます」とした。

   22年4月には、今回問題となったさくら観光バスが「株式会社さくら観光様と間違われて電話される方が多くいらっしゃいます。弊社名は、『さくら観光バス株式会社』でございます」とする文書を公式サイトに公開し、注意を呼び掛けたこともあった。