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西武ドラ1が初回炎上で泥沼10連敗 識者が疑問視した「チームメートの態度」

   初回の大量失点が大きく響いた。西武が2022年9月14日の首位・ソフトバンク戦(ペイペイドーム)で同一カード3連敗。3ゲーム差に広がり、逆転優勝へ1試合も落とせない状況となった。

   この試合に先発したのがドラ1左腕・隅田知一郎だった。この試合まで1勝9敗と大きく負け越し。何としても勝ちたかったが、制球が浮いた立ち上がりをことごとく痛打された。

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防御率は悪くないのに...泥沼10連敗

   初回に周東佑京、三森大貴に連打を浴び、今宮健太に犠打を決められると、柳田悠岐に死球で1死満塁に。息つく間もなくピンチを迎え、隅田の表情が強張る。デスパイネに2点適時二塁打を浴びるとソフトバンク打線の勢いを止められない。牧原大成、正木智也、中村晃と4連続適時打を浴びて5失点。2回から7回まで6イニング連続無失点と立ち直っただけに、悔やまれた。

   隅田は7回5失点で球団ワースト記録を更新する10連敗。パ・リーグの新人で初の10連敗と不名誉な記録を作ってしまった。プロデビュー戦となった3月26日のオリックス戦(ベルーナドーム)で7回無失点の快投でプロ初白星と最高のスタートを切ったが、その後は白星から遠ざかっている。

   打線の援護がない試合も多く、内容は悲観するほどではない。だからこそ辻発彦監督もチャンスを与えているのだろう。対戦カードで見ると、オリックス戦は3試合登板で1勝1敗、防御率1.89、ソフトバンク戦は4試合登板で0勝2敗、防御率2.79と好成績を残している。全体の防御率3.75もひどい数字ではない。

「タイムを取って落ち着かせても良かった」

   スポーツ紙記者は

「チームが優勝争いをしている中、なかなか勝てない隅田は責任を感じていると思います。気になったのはチームメートの態度です。今回の登板でも初回になかなかアウトを取れず苦しんでいた時に、マウンドに行って声を掛ける選手がいなかった。冷ややかな態度を示しているわけでは決してないと思いますが、タイムを取って落ち着かせても良かった」

と指摘する。

   将来のエース左腕として好素材であることは間違いない。隅田はこの試練を乗り越えられるか。

(中町顕吾)