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スタン・ハンセンにダメ元で直談判→トラブル発生もステーキ店への訪問実現 プロレス好きの社長大喜び「長年の夢が叶った」

   「不沈艦」の異名を持つ元プロレスラー、スタン・ハンセンさん(73)の来日が各メディアを賑わせているなか、あるステーキハウスが2022年9月21日、店に訪れたというハンセンさんの笑顔の写真をツイートして話題になっている。

   ファンから「いい年のとり方をしている」「お元気そうで何より」と言った声が寄せられている。店長に詳しい話を聞いた。

  • 現役時代のスタン・ハンセンさん(写真:平工幸雄/アフロ)
    現役時代のスタン・ハンセンさん(写真:平工幸雄/アフロ)
  • 現役時代のスタン・ハンセンさん(写真:平工幸雄/アフロ)
  • ステーキハウス寿楽のツイッター(@steak_house_)より

「本日ご来店頂いたお客様」にネット大反響

   ハンセンさんは「ウエスタン・ラリアット」を武器に、1975年から2000年まで日本でも活躍し、外国人レスラーとして多大な人気を誇った。来日は22年5月にも予定されていたが、新型コロナウイルス陽性により見送られていた。

   話題となっているのは、栃木・那須に店を構えるレストラン「ステーキハウス寿楽」のツイートだ。投稿文では「本日ご来店頂いたお客様」として赤面する絵文字を添え、ハンセンさんが支店の「肉酒場寿楽・4号バイパス店」に訪れたと写真で伝えた。

   写真に映るハンセンさんはメガネを着用しており、白いカウボーイハットに半袖シャツといった装い。ステーキやライス、味噌汁、サラダといった料理を前にフォークで肉を持ち上げ、柔らかく笑っている。テーブルにはジョッキに注がれたノンアルコールビールも置かれている。

   投稿は1万3000件のリツイートや7万3000件の「いいね」を集め、「あの不沈艦がすっかりいいおじいちゃんに」「昔はもちろん、70歳を過ぎた今も変わらずカッコいい!!」「いい年のとり方をしている」「お元気そうで何より」といった声がファンから寄せられている。

   反響を受けて同店の店長は9月22日、ハンセンさんに対する幅広い世代からの認知度や人気の高さを感じたといい、「やっぱり凄いんだなって改めて思いました」とJ-CASTニュースの取材に驚く。

   来店時の印象は「終始にこやかで、本当に好々爺という感じでした」。食べていたのは「那須和牛ヒレステーキ 150グラム」のセットだったという。

念願叶って社長「ニコニコ」

   一方、来店は偶然ではなかったと明かす。小さい頃から大のプロレスファンだという同店の社長が、ハンセンさんのプロモーターに「もし、叶うんだったらぜひうちの店でご飯を食べて欲しい」と来日前に話していたのだという。

   同店は全日本プロレスのオフィシャルパートナーを務めており、11月にはプロレス大会「2022世界最強タッグ決定リーグ戦 〜ステーキハウス寿楽 presents〜」の開催も予定している。

   店長によると、21日の朝にはアクシデントが生じていた。来店の連絡は受けていたものの、ハンセンさん側が新幹線に乗り遅れてしまったのだ。新幹線は1時間に1本しかなく、当初の予定では本店と支店の2店舗へ訪れるはずが一方だけとなった。

   ただ店長は「乗り遅れたから行かないってこともあったかも知れないのに、来てくれて良かったなと思います」と明るく受け止めている。

   社長の反応については「ニコニコですよ。長年の夢が叶ったというか」と振り返る。駅までハンセンさんを迎えに行ったという。

   ハンセンさんは来日時に都市部をめぐるばかりのようで、自然の多い道中を「田んぼを見て『あれはお米ですか?』と言ったり、ちょっとした森を見ても『トトロが出てきそう』だとか」と楽しんでいたという。

   店長は「住んでる人はそんなこと全然思わないんだけど」と笑いをこぼしつつ、「景色も良くてステーキも美味しくて...、とおっしゃってました」と喜ぶ。