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なぜ韓国語?ヤクルト小川、優勝挨拶で「サランヘヨ」 韓国でも注目...複数メディアが発言紹介

   プロ野球ヤクルト・小川泰弘投手(32)の「サランヘヨ」発言が韓国メディアの注目を集めている。

   ヤクルトは2022年9月25日に神宮球場でDeNAと対戦し9回サヨナラ勝利で2年連続のリーグ優勝を果たした。試合後はグランドで優勝を祝した恒例のビールかけが行われ、選手会長の小川が乾杯の音頭を取った。

  • ヤクルト小川投手(写真:AP/アフロ)
    ヤクルト小川投手(写真:AP/アフロ)
  • ヤクルト小川投手(写真:AP/アフロ)

「皆さんの愛に見守られてこれからも高く飛び続けます」

   マイクを手にした小川は「ファンにひとこと言っていいですか?」と切り出し、「神宮球場にお集まりのファンの皆さん、そして全国のファンの皆さん、ありがとうございました。僕たちスワローズは皆さんの愛に見守られてこれからも高く飛び続けます。ファンの皆さんサランヘヨ、乾杯」と歓喜の雄叫びを上げた。

   小川が発した「サランヘヨ」は韓国語で、日本語では「愛しています」を意味し、訳すと「ファンの皆さん愛しています」となる。小川の韓流ドラマ好きを知っているファンは、韓国語での愛情表現に盛り上がり球場は大いに沸いた。

   小川の「サランヘヨ」発言に複数の韓国メディアが注目し、日本のプロ野球選手がリーグ優勝のビールかけで韓国語を発したことに疑問を抱いた。

   スポーツメディア「スポーツソウル」(WEB版)は27日に公開した記事で「小川がファンに向けて『愛しています』と鮮明な韓国語で愛情を伝えた映像が公開され注目を集めた」と伝えた。

「ただの『アイラブユー』じゃないか」

   そして優勝から一夜明けた26日にファンが撮影したビールかけの動画がインターネットで拡散されると「なぜ韓国語なのか?」という議論が持ち上がったとし、インターネットでは「なぜ『サランヘヨ』なのか。聞き間違いかと思った」などの否定的な反応があった一方で、「ただの『アイラブユー』じゃないか」という見方もあったという。

   通信社「聯合ニュース」(WEB版)も同様に小川の「サランヘヨ」発言が話題となったと伝え、小川が韓国語で愛情表現をした理由に言及。日本の写真週刊誌が、小川が韓国ドラマのファンであると伝えていることから「サランヘヨ」と発言したと解釈した。

   また、小川が登板する時の登場曲が韓国の人気ドラマ「梨泰院クラス」の挿入歌であるハ・ヒョヌの「Diamond」(石ころ)であることを指摘した。

   小川は優勝を決めた25日のDeNA戦に先発し6回2安打無失点と好投。今季は24試合に先発し8勝8敗、防御率2.75をマークしチームのリーグ優勝に貢献した。