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3人組強盗、総額2900万腕時計入りケースの破壊試みる 皇治が情報提供呼びかけ...店に聞く一部始終

   お世話になっている大阪市内のアートギャラリーに強盗が押し入ったと、人気格闘家の皇治さん(33)がツイッターに防犯カメラの映像を投稿した。

   店員の目の前で行われた大胆過ぎる犯行に、ネット上で驚く声が上がっている。この店のオーナーに、当時の状況について詳しく聞いた。

  • ケースを力いっぱい叩く白い覆面の男(防犯カメラの映像から)
    ケースを力いっぱい叩く白い覆面の男(防犯カメラの映像から)
  • ケースを力いっぱい叩く白い覆面の男(防犯カメラの映像から)

「このヘンテコ3人の情報なんかあれば教えてほしい」

   白い覆面らしきものを着けた男を先頭に、3人組が入り口から店内に入ってきた。

   手前には、男性店員が机の前に座っているのが映っている。先頭の男は、右手にハンマーのようなものを持っており、左手にあった商品のショーケースまで進むと、いきなり上から力いっぱい叩き始めた。

   店員が驚いた様子で立ち上がると、最後に入って来た黒い覆面をした別の男が制止するかのように店員の近くまで寄る。先頭の男は、ケースはすぐに割れないため、横からも叩き、さらに再度上からも叩いた。しかし、割れないため、あきらめた様子で、男らは、店内から出て行った。続いて、店員が男らに近づくところで終わっている。

   この19秒の映像について、皇治さんは2022年9月29日、「俺が世話になってる大阪の店に強盗が入った」とツイッターで報告した。この店は、大阪・心斎橋のアートギャラリー「AW Gallery」だと紹介したうえで、「まだ犯人も捕まってないらしい。このヘンテコ3人の情報なんかあれば教えてほしい。拡散宜しく」と呼びかけていた。

   AW Galleryの公式サイトによると、店は、21年3月にオープンし、日本や世界の有名なアーティストによる現代アート作品や絵画、その他に高級ブランドの腕時計を販売している。

   AW Galleryのオーナーは9月30日、J-CASTニュースの取材に答え、当時の状況について詳しく説明した。

ケースを叩くが、「割れへんなぁ」と関西弁でぼやく

   オーナーによると、9月27日の20時23分ごろに、20代半ばから30代前半ぐらいの男3人が店内に入ってきた。先頭の男は、国際ハッカー集団「アノニマス」の仮面を着けていたという。オーナーが店を出た10分後のことで、店員が1人になるのを見計らったらしい。

   先頭の男は、ハンマーらしきものを打ち下ろしながら、「割れへんなぁ」と関西弁でぼやいていたという。店員が立ち上がって、「おい!」と声をかけると、近づいた黒い覆面の男が「動くな」と店員を制止した。そして、先頭の男は、「また来るわ」と言って、店員を指さしてから店を出て行ったとしている。

   3人は、店の前に止まっていた黒いミニバンに乗り込み、別に待機していたドライバーが車を急発進させて、北の方向に逃げた。店員は、車のナンバーを確認する時間もなかったという。店員がオーナーに電話して110番通報し、オーナーもその5分後に駆け付けていた。

   ショーケース内には、高級腕時計計6点2900万円相当が陳列してあった。ケースは、強化ガラスだったため、時計の被害はなかった。ただ、ケースにひびが入ったため、約40万円の被害が出たとしている。

   店のすぐ近くに、大阪府警の南署があり、大胆な犯行だった。店では、強盗未遂の被害届を出し、南署が捜査している模様だ。

   オーナーは、皇治さんと親しい関係にあり、皇治さんのスポンサーをしている。オーナーが自らのインスタグラムに強盗の件を投稿したところ、皇治さんから「拡散しようか」と連絡があり、オーナーが依頼した。皇治さんの映像投稿後には、8件ほどの情報提供があったとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)