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漫画「堕天作戦」未完でアプリ連載終了、個人で発表へ 理由は「私的トラブル」...編集部には感謝

   人気漫画「堕天作戦」が小学館のウェブコミック配信アプリでの連載を終了した。作者の山本章一さんは2022年11月1日、個人で作品の発表を続けていくとツイッターで報告した。

  • 人気漫画「堕天作戦」公式ツイッターアカウント
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「マンガワン・裏サンデーはこれ以上ないほど恵まれた環境」

   「堕天作戦」は、2015年2月に小学館のウェブコミック配信アプリ「マンガワン」、「裏サンデー」で連載を開始した。魔人と旧人類の対立の中で、魔人軍に捕らえられた不死者・アンダーを主人公とするダークファンタジーだ。2019年にはピクシブと日本出版販売が共同開催する「WEBマンガ総選挙」に選出され、ユーザー投票により第3位を獲得した。

   作者の山本さんの体調不良によって、20年2月ごろから休載が続いた。22年10月1日には、31日をもって「マンガワン」、「裏サンデー」での掲載を終了すると作品公式ツイッターで発表された。同アカウントは11月1日から、担当編集者の成田卓哉さんから山本さんに移譲された。

   山本さんは11月1日、作品公式ツイッターアカウントを更新し、読者に謝罪した。

「『堕天作戦』作者の山本章一です。
本当に長い間、読者の皆様に多大なご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」

   掲載を終了する理由は「現在も継続中の私的なトラブル」によるもので、健康面や編集部との関係によるものではないとしている。

「小学館とマンガワン・裏サンデー編集部には、長期の休載にもかかわらず掲載を続けてくださり、本当に感謝しております。私にとってマンガワン・裏サンデーはこれ以上ないほど恵まれた環境で、担当編集者にもお世話になりっ放しでした」

   掲載終了後も小学館に送られたファンレターは山本さんのもとに転送されるという。休載中に読者から寄せられた感想については「心から嬉しかった」と振り返った。

「引き続きの応援をいただければ、これに勝る喜びはございません」

   「堕天作戦」は今後、個人で電子書籍の形で発表していくと意気込む。まずは12月1日を目標に、小学館から発売された全5巻分と、コミックス未収録分と未発表の話を6、7巻として発売予定だと発表した。ただし発売日時がずれ込む可能性があるとして、詳細は適宜ツイッターで知らせていくと補足した。

「まずは電子書籍での発売が滞りなく行えるよう尽力いたします」

   既刊の再発売分には若干の加筆や未収録話追加などを予定している。また小学館から発売された既刊の装丁デザインには著作権があるため、装丁やスタイルを統一することはできないものの、いつかは紙の本の形でも発売したいという。

   山本さんは改めて読者にお詫びし、次のように呼びかけた。

「この度は本当に多くの方々にご心配とご迷惑をかけてしまいましたこと、心からお詫び申し上げます。
万全からはやや遠いですが『堕天作戦』は甦ります。
引き続きの応援をいただければ、これに勝る喜びはございません。
よろしくお願いいたします」