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「顔面骨折」ソン・フンミンはW杯に出られるのか 地元メディア「99%選出」指摘も...強行出場のリスク懸念

   韓国スポーツメディア「スポーツソウル」(WEB版)は2022年11月8日、サッカー韓国代表エース孫興民(ソン・フンミン、30)が「99%」の確率でワールドカップ(W杯)カタール大会(11月20日開幕)のメンバーに選出されると伝えた。

  • 左目周辺を骨折した孫興民選手(写真:AP/アフロ)
    左目周辺を骨折した孫興民選手(写真:AP/アフロ)
  • 左目周辺を骨折した孫興民選手(写真:AP/アフロ)

対戦国も韓国代表を「孫のチーム」だと認識

   トッテナム・ホットスパーに所属する孫は11月2日(現地1日)に行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)のマルセイユ戦で相手DFの肩に顔面を強打して骨折した。骨折は左目周辺など4カ所に及び、4日に手術を受けた。

   W杯出場が危ぶまれるなか「スポーツソウル」は、「正常でなくても『孫興民カタール行き99%』... 韓国サッカー界にとって『両刃の剣』になることも」とのタイトルで記事を公開した。

   記事では孫のコンディションが例え完璧ではなくても韓国代表メンバーに選出される可能性は「99%」とみて良いと断言した。韓国代表のパウロ・ベント監督(53)は、孫がリハビリの過程で大きな問題が生じない限り招集するだろうという見解が大多数だという。

   また、複数の韓国代表チーム関係者の話によると、ベント監督は孫がプレーできない状況にあってもカタールに連れていくという強い意志を見せているという。

   韓国代表の精神的支柱である孫はベンチにいるだけでもチームメイトの大きな力になるとし、対戦国も韓国代表を「孫のチーム」だと認識していると指摘。W杯のような世界的大会では勝敗を分ける要因のひとつに選手の心理面が影響し、昨季プレミアリーグで得点王に輝いた孫がいるといないとでは「大きな差が生まれるかもしれない」としている。

韓国代表に孫の代案はない

   一方で孫がW杯に強行出場することを危惧する見解も多くあると指摘している。孫が無理をしてプレーをすることで新たなケガを負えば、欧州リーグの2022-23シーズンを悪夢のように過ごすこともありうるとし、W杯カタール大会後、次のステップを模索する韓国サッカー界においても悪材料になると分析した。

   スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、「孫興民、W杯カタール大会出場に青信号」などのタイトルで11月8日に記事を公開。ベント監督は孫が1分でも走ることができればメンバーに招集するだろうと予想している。

   そして孫は当初予定していた手術を1日早め、W杯出場の意志はしっかりしているとし、韓国代表に孫の代案はないと断言。いくら「プランB」を稼動しても誰も孫の空席を埋めることができないと伝えた。

   同メディアによると、韓国代表メンバー26人は11月12日に発表される。グループHの韓国は24日の初戦でウルグアイ、28日の第2戦でガーナ、12月3日の第3戦でポルトガルと対戦する。