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「全部親のエゴ」「無責任な呪い」 エルピス・眞栄田郷敦に浴びせられた「母の言い訳」の残酷さ

   俳優の眞栄田郷敦さんが出演するドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」(フジテレビ系)第5話が、2022年11月21日に放送された。眞栄田さん演じる岸本の母・陸子(筒井真理子さん)が放ったセリフが、視聴者の間で話題になっている。

  • 眞栄田郷敦(写真:2022 TIFF/アフロ)
    眞栄田郷敦(写真:2022 TIFF/アフロ)
  • 眞栄田郷敦(写真:2022 TIFF/アフロ)
  • 「エルピス」ドラマ公式ツイッターより

母に嫌気がさした岸本が、一人暮らしを決意

   スキャンダルによって落ち目となったアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみさん)とバラエティー番組の若手ディレクター・岸本拓朗(眞栄田さん)らが、10代女性の連続殺人事件の冤罪疑惑を追う中で、1度は失った「自分の価値」を取り戻していく姿を描く。

   岸本は、弁護士夫婦の息子として裕福に育ち、エスカレーター式に名門私立大学へ進学、テレビ局に入社と誰もが羨む人生を送ってきた。だが最近、中学時代の同級生が自殺したトラウマと向き合ったことで自暴自棄となり、荒れた生活を送っている。

   「俺、この家出るね」。母・陸子にそう告げると、陸子は納得がいかず「パパが死んでから、ママ1人で何不自由ない暮らしをさせてきたやん」と反対し、「拓ちゃん、言うてよ。何? ママの何が嫌なんよ」と執拗に理由を問う。

陸子の言い訳に「責任転嫁されても困る」

   すると岸本は、当時のイジメ問題における陸子の対応を指摘する。

   岸本は、同級生がイジメにあっていることを陸子から学校に伝えるようお願いしていたものの、陸子は言わずに握りつぶしたのだ。大人になってようやく自分の足で歩き始めた岸本にとって、それは許せない行為だった。

   これに陸子は、「母子家庭やから、うちは。あらがえるわけないやん、和歌山の田舎出の成金弁護士に。あの世界から外されへんためには、倣うしかなかったんや」と、長いものに巻かれるしかなかったと主張。「全部あんたのためやんか!」と泣き叫び、理解を求めるが、その声は届かず...。岸本は無言で家を出ていってしまうのだった。

   こういった陸子のセリフが注目を集めた。ツイッターでは、

「親の言う『あんたのため』って全部親のエゴなんよ」
「これ、母親に言われると子供は罪悪感強くなるんだよね」
「『全部あんたのため』って無責任な呪いだな」
「責任転嫁されても困るよね、岸本くん。でも、きっと母親というものはそういうものなんだと思うよ。我が子を少しでも傷つけないようにって」

などと、さまざまな反響があがっている。