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「最近で一番イライラした」コスタリカ戦に元代表苦言 「攻める姿見せないとだめ」「見ていて歯がゆかった」

   サッカー元日本代表MFでY.S.C.C横浜に所属する松井大輔(41)が2022年11月27日にユーチューブチャンネルを更新し、同日に行われたグループステージ第2戦の日本対コスタリカ戦を解説した。

  • 松井大輔選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    松井大輔選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 松井大輔選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「前半に点を取っておくべき」

   日本は23日のドイツ戦から先発5人を入れ替えて臨んだ。ワントップにFW上田綺世(24)を起用し、MFは堂安律(24)、守田英正(27)、相馬勇紀(25)、DFは山根視来(28)が初先発となった。

   日本は前半、守備的なコスタリカを崩すことができず0-0で折り返した。後半開始のタイミングで上田に代えてFW浅野拓磨(28)を投入。後半17分にMF三笘薫(25)、同22分にMF伊東純也(29)をピッチに送り出し左右の攻撃力アップを図るも得点ならず。後半36分に一瞬のスキを突かれ失点し、これが決勝点となり0-1で敗れた。

   松井は冒頭で「最近で一番イライラした試合になっちゃたね」と率直に感情を表現し、前半戦をこう振り返った。

「シュートをあまり打ってないし、チャンスらしいチャンスがなかったから見ていて歯がゆかったね。(前半の)入りもそんなに良くなかった。前半に(点を)取っておくべき。前から行ったりどんどん攻めたり。90分、アディショナルタイムを入れたら100分以上あるかもしれないけど前半から行って疲れたら代わるという方がしっくりいくような気がする」

「三笘君があの短い時間ですら3回くらいチャンスを作っている」

   さらに「5枚のブロックを組まれてアジアでも戦っているわけだからそこをしっかり攻略していかないと。ああいうワンチャンスでコスタリカがしてやったりとなって見ている方はイライラするよね」とし、「前半は見てもチャンスがなかった。攻める姿を見せないとダメだと思う」と苦言を呈した。

   後半は途中出場の三笘が左サイドを突破しチャンスを演出する場面が見られた。コスタリカの堅い守りの前にゴールを奪うことができなかったが、松井は三笘のプレーを高く評価した。

「三笘君があの短い時間ですら3回くらいチャンスを作っている。あそこまでいっている選手はいないのでそこを使ってほしいと思う。コスタリカが下がったのならそういう選手を入れないといけない。スペインは違うやり方がある。その国にあった選手をチョイスしないと難しいですね」

   そして「早くサイドチェンジすることによって4枚のブロックが行けなくなるのでそこをうまく利用しながら三笘君だったり伊東君がサイドで突破した。そこからセンターリングがあった。ああいうのが理想だった」と後半の攻撃を振り返った。

「あの時間帯はちょっと緩かった」

   後半の失点シーンについては「あの時間帯はちょっと緩かった。ボールに厳しく行けてない。ボールを奪うという行為ができていなかった。曖昧なボールになってしまってコスタリカのチャンスになった」とし、「あの1個、ワンチャンス。シュート1本で1得点。あれだけ頑張ったのに選手もがっくしだと思います」と選手を思いやった。

   コスタリカに敗れ勝ち点「0」に終わった日本。初戦で日本に敗れたドイツは27日にスペインと対戦し1-1で引き分けた。これによりグループEはスペインが勝ち点「4」でトップに立ち、日本が勝ち点「3」で2位。同じく勝ち点「3」のコスタリカが3位に付け、勝ち点「1」のドイツが最下位となった。

   グループE第3戦の2試合は12月1日の同時刻にそれぞれの会場で行われ、グループ突破をかけて日本がスペイン、ドイツがコスタリカと対戦する。

   松井は「チャンスはありましたし、いい所はしっかり分析しながら先に続けてほしい。スペイン戦ということで違うサッカー、違い守り方だし違うチョイスをしていかないといけないと思う。最後は勝たないといけないので」と指摘し、「最後勝ってグループリーグ突破してほしい」とエールを送った。