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中日復帰アルモンテに「長打そんな期待できない。守備も」 球団OB辛口...阿部寿樹の方が「上手いし打つ」

   プロ野球中日OBで野球解説者の中村武志氏(55)が2022年11月28日に公開されたユーチューブチャンネル「野球いっかん!」の動画に出演し、中日に再加入したソイロ・アルモンテ外野手(33)に言及した。

  • アルモンテ選手(写真:AP/アフロ)
    アルモンテ選手(写真:AP/アフロ)
  • アルモンテ選手(写真:AP/アフロ)

「人としては最高に好き。本当に良い人」

   中日は11月22日にアルモンテと契約したことを発表した。アルモンテは今季メキシカンリーグ・モンテレイでプレーし、打率.322、27 本塁打、95打点をマーク。スポーツ紙などの報道によると年俸は推定3000万円。中日には3年ぶりの復帰となる。

   アルモンテは大リーグ・ヤンキース、メキシカンリーグを経て17年オフに中日に移籍した。来日1年目の18年は132試合に出場し打率.321、15本塁打、77打点をマーク。19年、20年は出場機会が減少し、20年シーズン終了後に退団が決まった。その後、韓国リーグ、メキシカンリーグを渡り歩いた。

   アルモンテが中日に在籍していた時にコーチとして指導していた中村氏は「僕は大好きですよ。人としては最高に好き。本当に良い人」と人柄を高く評価しつつ、チーム出戻りについては「良い人だけど...『うーん』『うーん』って3回くらいちょっとね」と言葉を詰まらせた。

   中日は今オフ、戦力補強のために2つのトレードを成立させた。11月15日に阿部寿樹内野手(32)と楽天・涌井秀章投手(36)、18日には京田陽太内野手(28)とDeNA・砂田毅樹投手(27)の交換トレードが成立した。2人の野手を手放した中日は、アルモンテとともにオルランド・カリステ内野手(30)を獲得して野手を補強した。

   中村氏はアルモンテの中日復帰にあたり「一番心配だったのはケガがちだったので、そこがまず心配ですね」と指摘し、「長打力といえばそんなには期待できない。守備力もそんなには」との評価を与えた。

「アルモンテさんは最初バッティングコーチかなと」

   アルモンテは過去に中日で主にレフトを守っていたことから来季もレフトでの起用が見込まれる。中村氏は「仮に阿部(寿樹)さんがレフトに行ってもたぶんアルモンテよりは上手いし打つと思う」と、トレードで楽天に移籍した阿部が総合力でアルモンテより優っているとの見解を示した。

   さらに「アルモンテさんは最初、バッティングコーチかなと思って。臨時コーチかなんかでくるのかなと」と率直に述べ、「たらればですけどもケガをしなければバットコントロールがちょっと抜けている選手なので色んな意味で参考になる」と続けた。

   アルモンテに対して辛い評価を与えた一方で、チーム出戻りによる「効果」に言及した。

   「アルモンテさんが来ることによってビシエドがちょっと生き返る可能性もありますよね。仲が良いので」とし、「あの2人は話し相手とか相談相手になるのでそういうメンタルの部分でビシエドが生き返る可能性も。アルモンテ効果」と期待を寄せた。

   16年から中日でプレーするビシエドは、アルモンテとは3年間ともにプレーした仲。ビシエドは今季チームの4番として打線をけん引し、129試合に出場して打率.294、14本塁打、63打点を記録。本塁打数は来日7年目にして最少だった。