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にじさんじVtuberグウェル、ホロライブ配信者の「揶揄カバー曲」投稿で謝罪 企業タイアップ中止&活動休止に

   にじさんじ所属のVTuber・グウェル・オス・ガールさんは2022年12月22日、ネットスラングから生まれた楽曲「ぺこーらに、告白しようと思ってる。」のカバー動画について、多くの人を不快にさせたとして謝罪した。当面は活動を休止するという。

  • グウェル・オス・ガールさんのツイッターより
    グウェル・オス・ガールさんのツイッターより
  • グウェル・オス・ガールさんのツイッターより
  • グウェル・オス・ガールさんのユーチューブチャンネルより

「最大限の敬意をここに表します」

   「ぺこーらに、告白しようと思ってる。」は匿名掲示板の書き込みを発端に広まったとされるネットスラングで、20年12月中旬ごろからたびたび話題になっている。「ぺこーら」は、VTuberグループ「ホロライブ」に所属する兎田ぺこらさんの愛称で、スーパーチャット(投げ銭)を用いて思いを伝えたいという内容だ。

   リズミカルな文体が話題になり、動画投稿サイトにはこのスラングを用いた楽曲も投稿されている。一方で、兎田さんのファンを揶揄するような内容だと非難する声もあった。兎田さん自身は21年10月に動画内で「しょうもなさ過ぎて気にしてない」「宣伝してくれてるんだと思うようになった」などと言及している。

   グウェルさんは22年12月18日、このスラングを用いた楽曲をカバーした動画「ぺこーらに、告白しようと思ってる。 covered by グウェル・オス・ガール」をユーチューブに投稿した。概要欄には「本楽曲の歌詞に対して容認の意を示してくださっている兎田ぺこら様に最大限の敬意をここに表します」と記していた。

   一方SNSでは「特定リスナーを揶揄するネタ広めちゃダメでしょ」「同業者に全くリスペクトのない動画だった」などと批判する声が広がった。同月5日には、にじさんじを運営するANYCOLOR(東京都港区)とホロライブのカバー(千代田区)が、誹謗中傷対策のために提携することが発表されたばかりだった。

   騒動を受けてか20日、グウェルさんの所属するユニットでの企業タイアップ動画の配信が中止になり、他のVTuberとのコラボ配信は延期となっている。

「いったん頭を冷やす必要がある」

   グウェルさんは22日、「謝罪と説明と今後について」と題した動画を投稿した。他の配信者に対してスーパーチャットで告白するという趣旨の楽曲をカバーしたことについて、「動画により多くの方を不快にさせてしまい誠に申し訳ありませんでした」と謝罪している。

   当該配信者の名前は伏せているが、兎田さんのネットスラングに関連する動画を指すものとみられる。グウェルさんは、言及された配信者がコンテンツ化を容認していると勘違いしていたと振り返る。

「そのライバーさんがこの内容に対して、『これをいろんな人が使って知らない人にも自分のことが知ってもらえたらいい』という旨の公言をしているのを見て、当時の私はなんてすばらしい考え方なんだろうと強く感銘を受けました。今考えてみれば半ば詭弁で言っていたのかもしれません」

   グウェルさんは改めて謝罪し、「いったん頭を冷やす必要がある」として活動の休止を発表した。

   (2022年12月23日14時追記)内容に一部不備があったため、修正しました。