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巨人オコエ瑠偉は「キャンプインから勝負」「結果が必要」 競争熾烈、アーリーワークで変われるか

   新天地で覚醒なるか――。春季キャンプ1軍スタートの巨人・オコエ瑠偉は移籍1年目だが、与えられるチャンスは多くない。巨大戦力の中、実戦で結果を残さなければファームに落とされる立場だ。

  • 巨人の本拠地、東京ドーム
    巨人の本拠地、東京ドーム
  • 巨人の本拠地、東京ドーム

「首脳陣の評価を上げるためには、目に見える結果が必要」

   スポーツ紙記者は、「楽天では伸び悩んでいたが、身体能力が高いのは間違いない。今年から大久保博元打撃チーフコーチが就任し、アーリーワークが導入される。相当な量を振ることになるので間違いなく力がつくでしょう。オコエはそこで変われるか。首脳陣の評価を上げるためには、目に見える結果が必要です」と期待を込める。

   楽天にドラフト1位で入団し、将来の主力選手として期待されたが、試行錯誤を繰り返した。パワーを重視して体重を大幅に増やしたり、打撃フォームで試行錯誤を繰り返したりしたが、輝きが失われていく。昨季は自己最少の6試合出場で打率.200、0本塁打とシーズンの大半がファーム暮らしだった。今オフに現役ドラフトで巨人に移籍。くすぶっているが、強肩と俊足でパンチ力もある。まだ25歳と若い。戦力層が厚い巨人がオコエを獲得したのは、まだ再生できると判断したのだろう。

   ただ、レギュラー獲りの道は険しい。外野はウォーカー、新外国人のブリンソン、丸佳浩の3選手がレギュラーの基本線で、若手成長株の増田陸、復活を目指す松原聖弥、ドラフト2位の萩尾匡也も虎視眈々と定位置を狙っている。

   前出のスポーツ紙記者は「オコエはキャンプインから勝負が始まっています。熾烈な競争の中で、ファームに一度落ちたらなかなか上がって来られない。外野の守備は能力が高いことが分かっているので、打撃ですね。巨人は俊足の選手が少ないのでチャンスメークできるところを見せられるか」と指摘する。

   故郷の東京に戻り、生まれ変わった姿を見せられるか。(中町顕吾)