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「失望と挫折感が大きい」韓国人大リーガー、WBC欠場で無念 右肘懸念も「問題ない」...韓国報道

   韓国野球委員会(KBO)は2023年2月6日、大リーグのピッツバーグ・パイレーツに所属する崔志萬(チェ・ジマン)内野手(31)が、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の登録を外れたと発表した。代替として国内リーグでプレーする崔知訓(チェ・ジフン)外野手(25)が選出された。

   複数の地元メディアによると、ジマンは昨年11月に右肘の手術を受けており、パイレーツがWBCに出場することで肘に負担がかかると判断し出場反対の意向を示した。WBC大会組織委員会が審議した結果、出場は認められなかった。

  • チェ・ジマン選手(写真:AP/アフロ)
    チェ・ジマン選手(写真:AP/アフロ)
  • チェ・ジマン選手(写真:AP/アフロ)

「日程に合わせて体調を引き上げていた」

   ジマンは2月6日に所属するマネジメント会社を通じてコメントを発表した。

   地元通信社「聯合ニュース」(WEB版)によると、ジマンは「私だけではなく全てのアスリートが韓国国旗を胸に掲げてプレーするという夢を見ているはず」とし、「WBCの予備エントリーに入った時、どれだけ嬉しかったかわかりません。期待が大きかったからでしょうか。出場不可の決定による失望と挫折感が非常に大きいです」と語ったという。

   球団が懸念した右肘に関しては「リハビリがうまく進んでいたし、最近はライブバッティング(実戦形式の打撃練習)をするほど何の問題もなかった」と主張し「今月中旬に予定された代表チーム合流はもちろん、WBC1次ラウンドの日程に合わせて体調を引き上げていた」と無念をにじませた。

   ジマンは韓国リーグを経由せず10年にシアトル・マリナーズと契約し、16年にロサンゼルス・エンゼルスで大リーグデビューを果たした。その後、ニューヨーク・ヤンキース、ミルウォーキー・ブルワーズ、タンパベイ・レイズを経て22年11月にピッツバーグ・パイレーツに移籍した。大リーグ通算61本塁打を記録している。

   国際大会での低迷が続く韓国はジマンの他にサンディエゴ・パドレスに所属する金河成(キム・ハソン)内野手(27)、セントルイス・カージナルスのトミー・エドマン内野手(27)ら現役大リーガーを招集している。ベスト4を目指す中、第1目標とする1次ラウンド突破に大きな痛手となった。

   WBCプールBは3月9日に東京ドームで開幕し、韓国は9日にオーストラリアと対戦する。10日に日本、12日にチェコ共和国、13日に中国と対戦し、1次ラウンドを突破すれば15日に東京ドームで準々決勝を行う。