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「井上尚弥を凌駕する」対戦有力フルトン、モンスター撃破に自信 「試合後、皆言葉を失うだろう」

   プロボクシングのWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国、28)が2023年2月6日に公開されたユーチューブチャンネル「The Last Stand」に出演し、元世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、29)を「凌駕する」と語った。

   米ボクシング専門メディア「ボクシングニュース 24/7」によると、フルトンは「(井上の)パワーは私にとって重要ではない」とし、井上の過去の対戦相手のボクシングスタイルに言及し自身との違いをアピールした。

  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
    井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
  • 井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

「とんでもないパンチをもらうのを見てきた」

   フルトンは「井上と対戦した選手の誰もが彼を追いやろうと距離を詰めて戦い、とんでもないパンチをもらうのを見てきた」と振り返り、「俺は全てのボクシングスタイルを身に着けている。井上との試合後は皆言葉を失うだろう」と自信をのぞかせた。

   同メディアは、フルトンは強打を誇る選手ではないが、ラウンドごとに多くのパンチを放ち、パンチは超高速で熟練した選手だと評価。一方の井上については、「階級を上げてパワーやスピードも同じように上がるのだろうか」とし、両者の対戦は非常に興味深いと解説した。

   そしてフルトンは井上に勝利することを「番狂わせ」だとは見ていないと指摘した。

   井上対フルトン戦に関して、米スポーツ専門局「ESPN」(WEB版)は1月18日に両陣営が対戦に合意したと報じ、5月の日本開催を目指しているとした。

   正式発表には至っていないが、スポーツ紙などの報道によると、井上は1月31日に都内で行われたテレビ収録に参加し、陣営がフルトン側と交渉をしていることを明かし、すでにフルトンの映像はチェック済みで頭の中でイメージしているという。

   バンタム級の主要世界4団体を統一した井上は24勝(21KO)無敗。スーパーバンタム級2団体王者のフルトンは21勝(8KO)無敗で、両者の対戦が実現すれば無敗同士のビッグマッチとなる。