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巨人・ウォーカーが「昨年のように活躍できる保証ない」 年俸大増で期待も...不安視される「課題」

   2023年の巨人の陣容を見ると、ほぼ固まっているように見える。捕手・大城卓三、一塁・中田翔、二塁・吉川尚輝、三塁・岡本和真、遊撃・坂本勇人、左翼・ウォーカー、中堅・ブリンソン、右翼・丸佳浩。守備力を考えると、故障者が出ない限り、内野はこの布陣になるだろう。

   外野は上記の3選手が有力候補だが、他の選手たちもレギュラー奪取を虎視眈々と狙っている。若手成長株の増田陸、秋広優人、ドラフト2位の萩尾匡也、広島から無償トレードで復帰した長野久義、昨年は打撃不振で結果を残せなかった松原聖弥、現役ドラフトで楽天から移籍してきたオコエ瑠偉も目の色を変えて必至だ。

  • 巨人の本拠地、東京ドーム
    巨人の本拠地、東京ドーム
  • 巨人の本拠地、東京ドーム

「外野で計算できるのは丸ぐらいでしょう」

   だが、スポーツ紙記者は厳しい見方を示す。

「外野で計算できるのは丸ぐらいでしょう。ウォーカーも来日2年目で相手バッテリーは徹底的に研究してくる。昨年のような活躍をできる保証はありません。新外国人のブリンソンは長打力と俊足が武器で身体能力が高い選手ですが、確実性が課題で変化球への対応が不安視されている。春先はスタメンで使うでしょうけど、結果が出ないようであればレギュラーを剥奪される可能性があります」

   ウォーカーは来日1年目の昨年124試合出場で、打率.271、23本塁打、52打点をマーク。推定年俸3400万円の格安助っ人で期待値は高くなかったが、想像以上の活躍でジャパニーズドリームをつかんだ。

   昨オフに推定年俸1億円と大幅増で新たに2年契約を結んだ。野球に取り組むひたむきな姿勢も評価されているが、真価が問われるのは来日2年目だ。相手球団の警戒が高まる中、高水準の成績を残すのは容易ではない。ウォーカーが打撃不振に陥るようだと、首脳陣も打線構築を考え直さなければいけない。今年のキーマンになることは間違いないだろう。(中町顕吾)