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「刀剣乱舞」商品をオークションに違法出品 産廃業者が「横流し」...被害届提出、刑事責任追及へ

   人気ミュージカル「刀剣乱舞」のサンプル品を従業員がオークションに出品したとして、産廃処理を手がける「東都運業」(東京都葛飾区)は2023年2月13日、「多大なご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

   従業員は懲戒処分の予定で、すでに被害届も提出した。廃棄を依頼した飲食店「刀剣乱舞 2.5茶屋」は「再発防止に向け、管理体制の強化・改善に取り組んでまいります」としている。

  • (キャプ)店舗ツイッターより
    (キャプ)店舗ツイッターより
  • (キャプ)店舗ツイッターより

「艦これ」でも被害

   東都運業によれば、この従業員は廃棄依頼があったサンプル品を盗み出し、業者を通じてネットオークションに出品していた。

   従業員は懲戒処分の予定で、刑事責任を追及するため被害届を提出した。「関係者各位に多大なご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪し、施設内の監視カメラ増設などの対策を講じるとする。

   依頼者は明かしていないが、刀剣乱舞のコラボカフェ「刀剣乱舞 2.5茶屋」は13日、ツイッターで謝罪文を引用し、「この度、以下業者に委託した当店機密廃棄物が違法出品される事態が御座いました」と報告した。「管理体制の強化・改善に取り組んでまいります」としており、「お客様にはご迷惑をお掛けし深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

   刀剣乱舞 2.5茶屋は22年6月、コラボ特典のコースターが配布前にオークションに出品されていたと公表していた。その後、メーカーが保管していたサンプル品が違法出品されていたと判明し、出品者も特定したと伝えていた。

   関係者による限定品の"横流し"をめぐっては、人気オンラインゲーム「艦隊これくしょん」(艦これ)でも起きていた。屋外イベントで展示した等身大パネルがオークションサイトに無断出品されているとして、運営は22年10月、「撤収輸送段階において、私達の関知していない盗難または横領行為があった可能性があり、本件警察に被害届けを提出する準備を進めています」とツイッターで報告していた。