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鈴木誠也にアクシデント...WBC「外野手少ない」問題顕在化 「明らかに手薄だった」代役探し難航も

   チーム編成の再考を余儀なくされるアクシデントが起きた。鈴木誠也(カブス)が左脇腹の張りを訴え、出場予定だった2023年2月25日(日本時間26日)のオープン戦初戦を欠場。その後も別メニューで調整している。患部の状態が気がかりだが、WBC出場は極めて厳しいだろう。

  • カブスの鈴木誠也(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
    カブスの鈴木誠也(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
  • カブスの鈴木誠也(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

「脇腹は完治までに時間が必要」

   スポーツ紙記者は「カブスにとってみれば、万全でない鈴木が侍ジャパンで強行出場し、患部の状態が悪化するのが最悪の事態です。脇腹は完治までに時間が必要です。WBCに出場の際に加入する保険会社の審査も通らないのでは。鈴木の出場辞退に備えて外野を守れる選手を探し、チーム編成を練り直さなければいけません」と指摘する。

   21年の東京五輪で4番に座った鈴木は「不動の右翼」が確定していた。ラーズ・ヌートバー(カージナルス)が中堅に入り、吉田正尚(レッドソックス)が左翼に。メジャー組で固めた陣容で、他の外野手は近藤健介、周東佑京(共にソフトバンク)と5人が選出されたが、この選考に疑問の声は少なくなかった。

   前出のスポーツ紙記者は「近藤は昨季日本ハムでセンターを守ったが、基本的に左翼です。周東は代走の切り札として取っておきたいことを考えると、中堅、右翼を守れる選手が明らかに手薄だった。近本光司(阪神)、塩見泰隆(ヤクルト)、松本剛(日本ハム)が有力候補だったんですが...。これから追加召集することになると思いますが、選手たちはシーズンに向けてコンディション作りをしているので、選ばれても戸惑いがあるでしょう。球団としてもシーズンに向けた大事な時期に、主力選手を侍ジャパンに送り出すことは葛藤がある。代役探しが難航する可能性があります」と渋い表情を浮かべる。

   不測の事態をどう乗り切るか。大会前に、侍ジャパンが大きな試練を迎えた。(中町顕吾)