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井岡一翔は「逃げたと言われても仕方ない」 中谷潤人との試合回避、畑山隆則氏が酷評「残念な選択」

   プロボクシングも元世界2階級制覇・畑山隆則氏(47)が2023年3月5日に公開されたユーチューブ「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 ぶっちゃけチャンネル」の動画に出演し、元WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成、33)に言及した。

  • フランコにパンチを打ち込む井岡(写真:AP/アフロ)
    フランコにパンチを打ち込む井岡(写真:AP/アフロ)
  • フランコにパンチを打ち込む井岡(写真:AP/アフロ)

WBA王者フランコとの再戦を計画

   畑山氏は井岡が指名試合を行わず今年2月にWBO世界スーパーフライ級王座を返上したことについて厳しい論調で持論を展開した。

   井岡は昨年12月にWBA世界スーパーフライ級王者ジョシュア・フランコ(米国、27)と2団体王座統一戦を行い引き分けた。井岡、フランコともに王座統一はならなかったが、それぞれ保持する王座を防衛した。

   6度目の王座防衛を果たした井岡に対してWBOは今年1月に同級1位・中谷潤人(M・T、25)と指名試合の交渉に入るよう通達したが、交渉期間中に話がまとまらなかった。WBOは2月23日に同本部で興行権入札を行うことを発表するも、井岡はこれに先んじて同王座を返上した。

   井岡は当初、WBC世界スーパーフライ級王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ、32)との対戦を望んでいたが、米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン」(WEB版)によると、WBA王者フランコとの再戦を計画しているという。

   また、井岡が同王座を返上したことで同級1位・中谷と同級2位アンドリュー・モロニー(オーストラリア、32)による王座決定戦が行われる。

中谷はデビュー以来24戦負けなし18KO

   畑山氏は「エストラーダとやるのでWBO王座を返上するというのなら建前として分かる。ビジネスになる」とし、「この前戦ったWBA王者のジョシュア・フランコと再戦するがためにWBO王座を返上すると。それで中谷君とやらないというのなら『逃げた』と言われてもしょうがない」と持論を語った。

   そして「言葉は悪いけど井岡君は残念な選択をしたなと言わざるを得ない」と付け加えた。

   畑山氏は興行的にも中谷と対戦した方がビジネスになると強調した。中谷は前WBO世界フライ級王者で昨年4月に2度目の防衛に成功した後、スーパーフライ級に転向。プロデビュー以来24勝(18KO)負けなしの実力者で、スピードとパンチ力を兼ね備えた次期スター候補だ。

   畑山氏は「例えばですよ、(フランコが)母国に帰ったらファイトマネー何億円の試合ができると。それで井岡来いと。それで行くなら分かる」と前置きし、「だけど今回は恐らく井岡君はフランコと再戦するにしても日本でしょ(試合を)やるの。それだったら中谷でしょ。ビジネス的に考えれば。だから残念ながらどんなにいい言葉で濁しても今回は逃げたと思われても仕方がないんじゃないの」と改めて主張した。