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侍ジャパン・大谷翔平の次を打つのは誰? 中国戦スタメンを元WBCコーチ予想...4番に選んだのは

   ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が2023年3月8日に台湾で開幕した。1次ラウンドでプールBに属する日本は、9日に東京ドームで中国との初戦に臨む。「史上最強」の呼び声高い侍ジャパン。3大会ぶりの優勝を果たせるか。J-CASTニュース編集部は、13年WBCで戦略コーチを務めた橋上秀樹氏(57)に日本の戦力を分析してもらった。

  • 大谷翔平選手(編集部撮影)
    大谷翔平選手(編集部撮影)
  • 大谷翔平選手(編集部撮影)

オリックス戦は4番・吉田、6番・村上

   日本代表は2月17日から宮崎県で強化合宿を行い、大リーグ組ではダルビッシュ有投手(パドレス、36)が参加した。2月25日、26日にはソフトバンクと強化試合を行い、3月3日、4日に中日と対戦した。

   3月6日の阪神戦、7日のオリックス戦には、大谷翔平投手(エンゼルス、28)、ラーズ・ヌートバー外野手(カージナルス、25)、吉田正尚外野手(レッドソックス、29)ら大リーグ組が出場し、実戦の中で最終調整を行った。

   大会前の強化試合の内容を踏まえ、橋上氏は9日の中国戦のスタメンを以下のように予想した。

   1番・ヌートバー(センター)、2番・近藤健介(ライト)、3番・大谷翔平(投手)、4番・吉田正尚(レフト)、5番・岡本和真(ファースト)、6番・村上宗隆(サード)、7番・山田哲人(セカンド)、8番・源田壮亮(ショート)、9番・甲斐拓也(キャッチャー)。

   先発は大谷で4番はオリックス戦で4番に起用された吉田とした。オリックス戦で6番に入った村上は初回に3ランを放ったものの以後の打席で振るわず、5打数1安打3三振に終わった。

   「栗山監督がオリックス戦で村上選手を6番に下げたのは、すごい決断力だと思います。ホームランを打った後の内容があまり良くなかったので村上選手の状態が完全に上がったかと言えば疑問ですが、1本出たことで多少なりとも気が楽になったと思います」と振り返り、村上と吉田の現状に言及した。

大谷をいかにホームに返すかがポイント

「村上選手は同じ左バッターの大谷選手が打った後の打席では、平常心でいられなかったと思います。初めて受けた衝撃だったのではないでしょうか。今までは自分が衝撃を与えていた立場だったが、それが逆になった。それで自分のバッティングが悪くなった可能性もあると思います。打順を下げて間に2人入れたことによって少しは心境が変わったと思います」

   そして「4番に対してどのようなことを求めるかにもよるが、大谷選手が歩かされてランナーがいる状況で吉田選手が打席に立つとなると、長打でなくても点が入る可能性がある。吉田選手は村上選手と違いホームランバッターという認識がないと思いますし、アベレージヒッターの延長のようなところがあるので、大谷選手の後の打席でも力みや気負いがないと思います」と分析した。

   橋上氏は今大会、塁に出た大谷をいかにホームに返すかがひとつのポイントになると指摘。大谷の後の4番、5番に予想した吉田、岡本がポイントゲッターとして機能するかに注目しているという。

「対戦相手はみんな大谷選手を知っている。一番警戒するのは大谷選手です。それはどの国にも共通認識としてあるはず。そこで大谷選手の後を打つ選手がポイントになる。4番の吉田選手、5番・岡本選手、村上選手まで含めてどのように得点を稼げるか。大谷選手をはなから敬遠することもあるだろうし、くさいところをついて結果四球もあるでしょう。そうなると吉田選手と岡本選手は大谷選手がランナーにいる時の打席が多くなる。そこでいかに大谷をホームに迎え入れることができるか、点が取れるかがポイントになる」

   また、大谷の現状については「バッティングに関して言えば、本人はまだ時差ボケがあると話していたがスイング自体はほぼシーズン中に近いものがある。バッティング練習を見ると、他の選手とは比較にならないくらいバットが振れている」と期待を寄せた。