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登録者37万VTuber、生配信中に差別発言 「放任できない」運営会社が謝罪、厳重注意処分に

   チャンネル登録者68万超のVtuberグループ「あおぎり高校」を企画・運営するクリエイトリング社(東京都文京区)が2023年3月13日、所属Vtuberの配信中に差別的な発言があったとして謝罪した。

  • 「あおぎり高校」公式サイトより
    「あおぎり高校」公式サイトより
  • 「あおぎり高校」公式サイトより
  • 音霊さんのツイッター(tamako_aogiri)より

「差別的意味が含まれていることを知らず、不用意に話してしまいました」

   不適切発言をしたのは、「音霊魂子(おとだま・たまこ)」さん。ツイッターのフォロワーが17万人超、YouTubeの個人チャンネル登録者も37万人超を抱える人気VTuberだ。

   12日の配信中に、朝鮮半島出身者への蔑称とされる言葉を使ったことが、視聴者らの間で物議を醸していた。

   その後、13日になって音霊さんはツイッターで「視聴者さんからYouTube配信内で不適切な発言があると指摘をいただきました。自分自身、差別的意味が含まれていることを知らず、不用意に話してしまいました」と説明。「見てくださった皆様に不快な思いをさせて申し訳ございません」と謝罪した。アーカイブ動画は非公開にしたという。

   「あおぎり高校」を運営するクリエイトリング社も、同日の公式ツイッターで今回の騒動について言及。「所属VTuber対して自由な活動を支援することを基本方針としている弊社としましても、かかる不適切な発言は、放任できるものではないと認識しております」とし、配信をご覧になっていた視聴者の皆様にご不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

   同社は、音霊さんについて「発言が、一部地域・国民に対する差別的意味が含まれることを認識しておりませんでした」としつつも、「ただ、弊社としましては、インターネット上で、ある程度の影響力を持つ立場にもかかわらず、浅薄であったことを重く受け止めております」と指摘。音霊さんを厳重注意処分としたうえで、コンプライアンス教育を実施するとしていた。

   再発防止のため、「所属VTuberに対する教育を徹底して参ります」とも伝えている。