J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

メイウェザーの試合「大乱闘」で途中終了...欧米メディア酷評 「多くのファンが失望」「赤面する光景」

   プロボクシングの元世界5階級制覇フロイド・メイウェザーJr.(米国、46)が2023年6月11日、米フロリダ州でジョン・ゴッティ3世(米国、30)とエキシビションマッチを行い、6回途中に大乱闘が勃発した。

  • メイウェザーJr.(写真:PA Images/アフロ)
    メイウェザーJr.(写真:PA Images/アフロ)
  • メイウェザーJr.(写真:PA Images/アフロ)

「混沌とした路上での乱闘を彷彿とさせた」

   米メディアによると、対戦相手のゴッティ3世はプロ格闘家であり、米国で有名なマフィアの孫でもあることから今回の対戦は注目を集めたという。ゴッティ3世は総合格闘技でキャリアを積み、プロボクシングでは2勝を挙げている。

   試合は8ラウンド制で行われたが、両者の過剰なホールディングとののしり合いを理由にレフェリーが6回途中にストップを宣告。ところが怒りの収まらないゴッティ3世がレフェリーの制止を振り切りメイウェザーJr.に襲い掛かった。これを機に両陣営がリングに乱入し大乱闘に発展した。

   前代未聞のエキシビションマッチでの大乱闘は、欧米メディアによって速報で報じられた。複数のメディアはメイウェザーJr.とゴッティ3世の行為を批判的な論調で報じ、酷評する記事もあった。

   米メディア「ESSENTIALLY SPORTS」(WEB版)は、ボクシングのリングが戦場と化し2人の選手だけではなく周囲に混乱が巻き起こったとし、規制されたボクシングの試合というよりは混沌とした路上での乱闘を彷彿とさせたと解説した。

   そして「待望のメイウェザーとゴッティ3世の試合は前例のない展開となり、ハリウッドの脚本家ですら赤面するような光景だった」と皮肉った。

「遺産を傷つけるだけの不必要なエキシビションマッチ」

   米メディア「INSIDE SPORTS」(WEB版)は、「大いに期待されていたメイウェザーとゴッティ3世のエキシビションファイトはファンにとって大きな失望となった」と伝えた。

   記事では、メイウェザーJr.はプロボクシングを引退後、数多くのエキシビションマッチに出場し、ファンにとっては楽しいものではあるが一方でルールなどの欠如により論争を巻き起こしたことがあるとした。そしてゴッティ3世戦も例外ではなく、「多くのファンが試合展開に失望した」と説明した。

   英メディア「Daily Mail」(WEB版)は、「この茶番劇は史上最も偉大なボクサーのひとりであるメイウェザーJr.の遺産を傷つけるだけの不必要なエキシビションマッチである」と辛辣に評した。

   世界5階級を制覇したメイウェザーJr.は17年8月の試合を最後に現役引退した。プロ戦績は50戦全勝(27KO)。現役引退後はエキシビションマッチを行っており、18年12月には現在プロボクサーの那須川天心(帝拳、24)と対戦し、22年9月には格闘家・朝倉未来(30)と拳を交えた。