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ダイエットのためには懸命に走るな お散歩感覚、寄り道しながらゆっくりと

【羽鳥慎一モーニングショー】(テレビ朝日系) 2016年1月4日放送
「ゆっくり走って寄り道もOK!なのに高いエネルギー消費量のスロージョギング」

   番組コメンテーターのひとり、石原良純が「人生を豊かにする趣味・生きがいを提案」するというコーナー。この日取り上げたのは、スロージョギングだ。

   J-CASTヘルスケアでも2015年10月11日付の記事で特集したが、番組では毎日飽きずに続けるためのコツを紹介した。

  • 港町・横浜は絶好のお散歩ジョギングコース
    港町・横浜は絶好のお散歩ジョギングコース
  • 港町・横浜は絶好のお散歩ジョギングコース

歩くだけよりも大きな筋肉を使い、エネルギー消費量2倍

良純「1年間、何しろ健康に過ごせること。それが、何より」

   コーナーの冒頭、横浜・大さん橋を全力疾走してからこう絶叫した良純。ダイエットしたいがなかなか続かない、今年こそは何かを始めたいという人にピッタリなスロージョギングを、自ら体験するのだという。一緒に走るのは、スロージョギング歴5年の荻野弘子さんだ。

荻野「話しながら、笑いながら走るというのがスロージョギングです」
良純「歩くのではなく、走ることに意味があるのですか」
荻野「歩くよりもスロージョギングの方が2倍、(エネルギー)消費量が多いのです」

   実際に計測すると、同じスピードでもスロージョギングは太ももなど大きな筋肉を使うので、エネルギー消費量が多くなるのだ。

   走り方のポイントを解説したのは、福岡大スポーツ科学部・田中宏暁教授。歩幅は狭く、弾むように前に進む。姿勢は背筋を伸ばし、あごを上げる。着地は足の指の付け根から。これは着地の際の衝撃を和らげ、ひざや腰への負担を軽減するためだ。

   荻野さんが実践しているのが、「お散歩ジョギング」。せっかく始めたのに3日坊主で終わらないための工夫だ。名所旧跡を回りながら、時には立ち止まったり寄り道したりして楽しく走る。

立ち止まっても、スマホで写真撮ってもいいんです

   番組で選んだのが、横浜の街を巡るコースだ。約5キロ、1時間の道のりだが、観光スポットが多くてアップダウンがなく、歩道が広いので走りやすい。

   風景を楽しみながらゆっくり走り、会話を交わす。

良純「あのレストラン、昔からあるんですよ。僕が学生の頃に来た覚えがあります」

   建物を指さしながら、こんな言葉が出てきた。気になるものを見つけたら足を止めて見学してもよい。歴史的な建造物が目に入ると、荻野さんはスマートフォンを取り出し、記念撮影だ。何度も立ち止まり、一見すると運動しているようには見えないかもしれない。実は、一気に長時間走らなくても1日トータルでの走行時間が約30分に達すればよいそうだ。

   実は、荻野さんはこれまでフルマラソンを何度も走った経験がある。だが、近年はひざが痛んでマラソンが難しくなった。それでも「走りたい」という欲求が増し、無理をしてまた痛みが出るという繰り返しだった。そんな時に友人に誘われて、ひざへの負担が少ないスロージョギングに出会ったのだという。

良純「最初はちょっと違和感がありませんでしたか」
荻野「こんなチンタラチンタラ走っていていいのかなあと。それが職場の若い男の子に『やせましたね』と言われて、それが励みになって」

   実際に1年間で体重が6キロ減った。スロージョギングを始めてから、タイムへのこだわりや「完走しなきゃ」という思いは消え、「楽しく気持ちよく走れればいい」と考え方が変わったのだという。

   スタジオでは司会の羽鳥慎一アナが、普段運動しているという宇賀なつみアナに水を向けた。

羽鳥アナ「ショックでしょ」
宇賀アナ「ショックでした。一生懸命走っちゃダメなんですね。でも確かに、ジョギングの格好をしたままお買い物をしている人、よく見ます」
良純「生活の一部として、トレーニングを(取り)入れることですね」