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恒例「キラキラネーム」最新ランキング 5年前と比べて「傾向」変わった?

   名前の検索サイト「赤ちゃん名づけ」が定期的に発表している、赤ちゃんの名前のランキング。2017年の上半期分が7月13日に公表された。

   順位からは、いわゆる「キラキラネーム」を含めた名前のトレンドが見えてくる。今回はどんな斬新な名前が出てきただろう。

  • どんな名前をつけようかな(写真はイメージ)
    どんな名前をつけようかな(写真はイメージ)
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「颯」で「りゅうが」、「碧」と書いて「あくあまりん」

   最新ランキングのトップ3は、次の通りだ。

   1位・心桜
   2位・紬
   3位・颯

   まず2位は「つむぎ」との読み方しかなく、比較的分かりやすい。一方、首位の「心桜」は、こころ、ここな、ここあ、さくら...といろいろある。さらに、みさ、みら、りお、との読ませ方になると、字面からは想像しにくい。3位の「颯」も、「かける」や「はやて」あたりは何とか読めそうだが、「りゅうが」や「さあや」となったら、どうだろうか。

   4位から10位までは、凛空(りく、ほか)、陽翔(はると、ほか)、瑛(あきら、ほか)、心陽(ここや、ほか)、柊希(しゅうき)、咲花(えみか、ほか)、碧(あおい、ほか)と、なる。漢字の音どおりに呼んでそのまま名前の発音になるものは少ない。陽翔は「ひゅうが」、碧には「あくあまりん」という名前もあるようだ。

   「赤ちゃん名づけ」には、2012年以降のランキングが掲載されている。最も古い「2012年赤ちゃん名づけ年間トレンド」はどうなっていただろう。1位は羽奏(わかな)、2位は葵(あおい、そら、ひまわり、ほか)、3位は千尋(ちひろ)となっていた。年間と上半期の順位という違いはあるが、17年のトップ3は30位以内にひとつも入っていなかった。

   翌13年の「年間トレンドランキング」を見ると、1位は羽奏が2年連続となったが、2位には17年トップの心桜が入っていた。同3位の颯も6位にランクインしている。

   心桜を追っていくと、14年と15年は2位、16年は3位(いずれも女の子の名前)と、近年では安定してトップ3入りしている。

   なおこのサイトには、キラキラネームに特化したランキングもある。2016年の年間キラキラネームランキングには、トップは「唯愛」と書いて「いちか、ゆめ」だった。2位は「碧空」で「みらん、あとむ」、3位は「優杏」、読み方は「うきょう、ゆあん、ゆず、ゆのあ、ゆりあ」だそうだ。一方で「心桜」と「颯」は圏外だった。いまや「一般的な名前」と位置付けられているのだろうか。

スポーツ選手にも個性的な名前が続々

   時代を問わず奇抜な名前や読ませ方は存在した。だが近年は、キラキラネームがインターネット上で話題になるケースが増えてきた。親からこうした名前を付けられた子が成長し。最近ではネット掲示板や質問サイトに、ウソかまことか「自分はキラキラネーム」として「恥ずかしい」「名前をまともに読まれることがない」といった悩みが投稿される例が珍しくない。

   半面、「今風」な名前を持つ十代が活躍してメディアに取り上げられるようになると、そのインパクトは大きい。代表的なのはスポーツ選手だろう。フィギュアスケート女子の本田真凜(まりん)選手(15)は、その好例と言えそうだ。現在、夏の甲子園を目指して全国で予選が繰り広げられている高校野球でも、ちょっと目立つ名前を持つ球児は少なくない。大翼(すかい)君に大将君、龍聖君、それに颯君――。ひと昔前とは違う個性的な名前を持つ若者が、グラウンドで躍動する時代なのだ。