京セラが販売している「黒いまな板」が人気を集めている。
視覚障害者の間で「食材を見やすいまな板が欲しい」との声があったことから開発し、まな板の色を黒くすることで、大根や豆腐など白系色の食材の視認性を高めたという。
2007年2月の発売当初は「日本点字図書館」での限定販売だったが、売れ行きが好調だったことから、目盛りをつけるなどの改良を加えて07年6月から全国展開。08年2月までの9ヶ月で10万枚を売り上げた。
同社によれば、視覚障害者や高齢者のほか、昨今の「黒ブーム」に乗った若者の購入も多く、毎月、白いまな板の3倍から4倍にあたる1万2000枚ほどを売り上げているという。実売価格は1050円程度。