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「頭皮の赤み」と「抜け毛」の密接な関係 ホーユーの調査で判明

「頭皮観察結果」グラフ
「頭皮観察結果」グラフ

   ホーユーは、頭皮のトラブルの中でも特に多く見られる「頭皮の赤み」に着眼し、「頭皮の赤み」と「抜け毛」との関連性を頭皮研究により明らかにしたと、2009年3月26日に「日本薬学会第129年会」で発表した。

   調査は、洗髪中の抜け毛を排水溝にガーゼを付けて採取し、その毛根を観察して、抜け毛の総本数に占める異常毛根の割合を算出。結果、頭皮の広い範囲で赤みがある人ほど、抜け毛に異常な毛根が多く見られたという。この異常毛根は、主に乾燥性の脱毛症で認められる毛根と同様の形態。別調査で分かった「頭皮の赤み部分では、皮膚内の水分が蒸散し、皮膚バリアー能力が低下している」ということも併せれば、頭皮の赤みは、乾燥性の異常脱毛につながる頭皮トラブルの1つであるといえるようだ。

   一般に「美しい髪は健康な頭皮から」といわれながらも、これまで、頭皮の健康状態と毛髪の関係については実証されていなかったため、今回の研究発表は大いに注目される。

   ホーユーでは、無自覚的に抱えている頭皮の赤みを抑えることが異常な抜け毛を減らすことにつながると考え、更なる研究を重ね商品を開発していくという。