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「聴導犬育成」で若者支援 「あすなろ学校」が入学者募集

日本補助犬協会内、あすなろ学校ホームページ
日本補助犬協会内、あすなろ学校ホームページ

   耳の不自由な人に音を知らせる「聴導犬」育成と若者自立支援を行う「あすなろ学校」は、2010年3月19日まで入学希望者を募集している。

   あすなろ学校は、NPO・日本補助犬協会が日本サムスンのバックアップで08年5月に設立された。日本全国の聴覚障がい者は約36万人もいるのに、実働している聴導犬はわずか17頭。一方でペットとして飼われていた多くの犬が保護されている現状がある。企業として日本社会にもっと深く貢献する活動ができないか――日本サムスンはそう考えたという。

   聴導犬は、家のベル、赤ちゃんの泣き声、火災警報など、生活に必要な音に反応する。体にタッチすることで、音が出ていることを知らせ、音源に案内するのが役目だ。あすなろ学校では聴導犬訓練士の指導のもと、動物愛護センターなどから譲渡された犬を1人1頭受け持ち、合宿型の生活で一人前の聴導犬を育成。またビジネス講座やインターンシップ、カウンセリングなど、入学した若者の自立支援も同時に行い、卒業後の就職を支援している。

   入学資格は18~30歳の未婚者で、将来は犬関連の仕事を志す人。10年2月19日、3月13日に同学校で行われる説明会に参加する必要がある。申し込みは電話、ファクス、eメールで受け付ける。詳細はホームページの「入学要項」を参照。