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CMなしでもヒット「流せるプチナプキン」 通販サイトで売上げナンバーワン

   ユニ・チャームのプチナプキン「ソフィ シンクロフィット」が、WEB通販サイト「ケンコーコム」内の生理用品カテゴリーで1位となった。テレビCMは流していないが、クチコミで広まって徐々にヒットしているらしい。

タンポンの「吸収力」とナプキンの「手軽さ」をいいとこ取り

「ソフィ シンクロフィット」を手に取り説明する伊藤さん
「ソフィ シンクロフィット」を手に取り説明する伊藤さん

   「ソフィ シンクロフィット」は新しいタイプの生理用ナプキン。一般的な生理用ナプキンの場合、体との間に隙間ができるために経血モレを引き起こすことがあるが、「シンクロフィット」はやわらかい素材でできた立体構造で、女性のデリケートゾーンに挟むようにして使う。立ったり、座ったり、歩いたりしても体にフィットし続けるので、経血モレの心配がない。体の中で経血を受けるタンポンの「吸収力」とナプキンの「手軽さ」をいいとこ取りしたのが「シンクロフィット」なのだ。

   しかし開発までの道のりは長く、2000年後半に商品化に向けた構想が始まり、04年に前身の「ボディーピース」を経て、「シンクロフィット」が08年10月に発売するまで8年間もかかった。

   開発の際にもっとも時間がかかったのは形状だ。どうしたら体に密着して外れないかと研究を積み重ねた結果、「挟む」ことで体に固定できることがわかった。体に合う深さ、挟んでいて違和感のない厚さ、内ももにあたらない幅、ちょうどいい長さを計算し、日本人にとって一番挟みやすい形に仕上げている。

   また、従来の生理用ナプキンとは違い、使用後はトイレに流せるのも特徴。水解性の素材でできていて、水流による外力が加わると、だんだん繊維の結合がほどけてバラバラになるという仕組みだ。一方で、解けやすさと吸水性とを両立させることに苦労したという。

「いつものように仕事に集中できました」

   「シンクロフィット」は特に働く女性に重宝されているようだ。同社の調べによると、日本人女性の就業率は6割以上に達し、さらに増えている。仕事の種類はサービス業、販売職、美容師、教師、保育士、看護士などが多く、「立ち歩き仕事」が48%を占める。

   ブランドマネージャーの伊藤京子さんは、

「働く女性の2人に1人が立ち歩き仕事です。こうした仕事の場合、生理中でも動き回ることが多く、長時間トイレに行けないこともあり、昼間なのに夜用ナプキンを付けている方もいます。一方で普段と同じように過ごしたいと考えていて、そんな女性でも『シンクロフィット』は安心して使えると好評です。生理に対してネガティブな女性が多いですが、もっと快適に過ごしていただきたいと思います」

という。

   実際に使ってみたというユーザーは、「ドキッとしないから何度もトイレに行かなくても、いつものように仕事に集中できました。外回りの仕事もずれる心配もなくなりました」「トイレに汚物入れがない場合にトイレに流せるのは本当に助かります」といったコメントを寄せている。 <モノウォッチ