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ネットメディアが新聞・テレビに代わる 佐々木俊尚「マスコミは、もはや政治を語れない」

「メディア」はいま大きく変わろうとしている
「メディア」はいま大きく変わろうとしている

   講談社が2010年2月26日に発売した新刊本『マスコミは、もはや政治を語れない~徹底検証:「民主党政権」で勃興する「ネット論壇」~』(著・佐々木俊尚)が話題になっている。

   同書では、『2011年 新聞・テレビ消滅』の著者で、ITジャーナリストの佐々木俊尚さんが、現在マスメディアのおかれている状況を多方面から検証し、具体的事実を挙げながら、ネットメディアの貢献度や将来性について言及。八ッ場ダムや記者クラブ開放、小沢一郎氏の政治資金問題など、世間が注目したニュースについても、「大マスコミ」の記事とブログやtwitterで明かされる内容を対比させ、メディアが本来伝えなければならない「事実」がもはや新聞・テレビにはないことを主張している。

   「政権交代が大きなきっかけとなって、古い社会体制(アンシャンレジーム)とともに最強権力だったマスコミはついに崩壊し始めています。毎日垂れ流されるひどい報道、くだらない番組、的外れな批判。これらは実のところマスコミの断末魔以外の何ものでもありません。そして一方で真っ当なメディアとして台頭してきたブログやツイッター。 こんなメディア大転換を目の前で見ることができるなんて、なんというスリリングな体験でしょうか」とは、佐々木さんのメッセージだ。

   アマゾンのレビューには「著者が、日々ウオッチしているネット上における論考が、新聞・テレビの言説と共に広く国民に知れ渡れば、日本のこれからについて見通しが見えてくるかもしれないと思う。一部の新聞・テレビが流布する「ネット=悪」論を鵜呑みにすると、考えが偏ってきて物事が見えなくなってくると感じた」とのコメントが寄せられている。

   四六判、270ページ、定価1575円。<モノウォッチ