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「ハゲタカ」凌ぐ迫力 真山仁「ベイジン」文庫版発売

希望のために闘えるか?
希望のために闘えるか?

   幻冬舎は、週刊東洋経済の連載で好評を博した真山仁氏の経済小説「ベイジン」の文庫版を幻冬舎文庫から2010年4月に発売した。

   「ベイジン」は、「中国をテーマにした小説をやりたい」という真山氏の強い願いが叶って実現した作品で、五輪開幕直前の北京が主な舞台となっている。世界最大の原発建設のため、中国サイドの責任者である中国共産党幹部・鄧学耕とともに奔走する主人公はベテラン技術者・田嶋伸吾。この2人の前に立ちはだかるのは、互いの国の文化の違いに端を発する軋轢を含め、想像を絶する「困難」だった。

   果たして北京五輪開会式に「希望」の光は届くのか? 「ハゲタカ」の著者である真山氏が中国の暗部と現実にスポットライトを当てながら、激流の中を生きる人間のさまをリアルに描いている。

   上・下巻、各648円。