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「ウィキリークス」を新書で出版、暴露メディアに正義は!

2月9日発売の「ウィキリークス」
2月9日発売の「ウィキリークス」

   アスキー・メディアワークスは、世界を揺るがせているウィキリークスの実態に迫り、新しいメディアとの関係を書いた新書「ウィキリークス」を11年2月9日に出版する。

   ウィキリークスは2010年11月末に米国の外交公電25万件を入手したことを発表、そのうちの一部をネットに掲載したところから、世界の注目を浴びる存在となった。組織の代表アサンジ氏がセックススキャンダルに絡んで逮捕され、保釈はされるが、果たして残りの公電は公表されるのか、米国政府はどういう手を打つのか、各国政府やメディアのウォッチが続いている。

   新書は、米国在住ジャーナリストの石川幸憲氏と、J-CASTニュース発行人の蜷川真夫氏の共著。石川氏がアサンジ氏の生い立ちからハッカーとして育ち、ウィキリークス設立に至る経緯、支援者・資金源、彼の科学ジャーナリズム論、米国政府や世界の有力メディアの立ち位置、既存ジャーナリズムとの関係、蜷川氏が同じころ日本で起きた尖閣ビデオ問題、警察公安テロ情報の流出、ウィキリークスがメディアに問いかけている問題の背景などを分担した。さらに、米国公電の読み方、ウィキリークスの正義論、フェイスブックに代表されるSNSを急拡張させるネットの力とウィキリークスの関係を分析して、ドキュメンタリーふうの読み物になっている。

   ウィキリークスの問題は、押さえ込もうとする政府権力とアサンジ支援のハッカーたちとの世界規模のサイバー戦争となっている。

   192ページ、定価780円。